印象派を巡る3日間の旅 パリ地方

パリからセーヌ河畔へ

パリ文化・遺産

  • 時間3日間
  • 交通手段電車

クロード・モネ《草上の昼食》オルセー美術館蔵
© Photo © RMN - Grand Palais (musée d'Orsay) / Sylvie Chan-Liat  - クロード・モネ《草上の昼食》オルセー美術館蔵

この記事は 0 分で読めます2026年2月6日に公開

パリの美術館から、画家たちが愛したセーヌ河畔の町へ。
モネをはじめとする印象派の画家たちの足跡を、風景・街・食を通してたどる3日間の旅です。
作品が生まれた場所を実際に歩くことで、絵画の背景にある19世紀フランスの空気を体感できます。

【1日目】パリからアルジャントゥイユへ

 

- オルセー美術館

Musée d'Orsay, Paris, France

印象派が生まれた街・パリ。

午前中は、印象派を代表する名作を数多く所蔵するオルセー美術館で過ごします。

かつて鉄道駅だった建物は、産業革命以降の近代都市パリを象徴する存在であり、印象派が描いた「新しい時代」の舞台そのものでもあります。

美術館で鑑賞後は、館内のカフェでひと休み。
大時計越しに見えるセーヌ河やパリの街並みは、モネや同時代の画家たちが繰り返し描いたパリの景色が広がります。
美術鑑賞の余韻を、同じ風景の延長線上で味わえる時間です。
印象派にとって川は、風景であると同時に、光と時間の変化を映し出す存在でした。

オルセー美術館

- カフェ・カピュシーヌ

4 Boulevard des Capucines, Paris

オペラ座近くの老舗カフェ Grand Café Capucines でランチ。
近くのカピュシーヌ大通り35番地では、1874年に第1回印象派展が開かれた場所(ナダールのアトリエ)があった通りとして知られています。
モネの《印象・日の出》が展示され、「印象派」という名称が生まれた、まさに歴史の舞台のすぐそばです。

- グラン・ブールヴァールとオペラ座散策

Place de l'Opera, Paris

モネが《カピュシーヌ大通り》を描いたように、この一帯は近代都市パリの象徴的な風景でした。
カフェ、劇場、人々の往来——印象派は、こうした都市の躍動を絵画に取り込んでいきます。

Funny Studio - AdobeStock
© Funny Studio - AdobeStock

- サン・ラザール駅からアルジャントゥイユへ

Gare Paris Saint-Lazare

夕方、サン・ラザール駅 Gare Saint-Lazare からアルジャントゥイユ Argenteuil へ

パリ近郊電車トランジリアン Transilien で約15分。
サン・ラザール駅は、モネが連作を描いた場所としても有名で、鉄道そのものが印象派の重要なモチーフでした。

hassan bensliman - AdobeStock
© hassan bensliman - AdobeStock

- アルジャントゥイユ|印象派の家(Maison impressionniste)

Maison Impressionniste Claude Monet Argenteuil

アルジャントゥイユは、1870年代にモネが暮らし、多くの代表作を生み出した町。
川、橋、帆船といったモチーフが集中して描かれ、印象派が風景画として確立していく過程を感じられます。

モネが暮らしたこの家は、現在一般公開されています。
開館日は水・土・日曜
秋・冬季は18時まで、ハイシーズンは19時まで開館しています。
8月は全館休館

 

- ムーラン・ドルジュモンでディナー

Le Moulin d'Orgemont, 2 Rue du Clos des Moines, Argenteuil, France

高台からセーヌ河谷を見渡すレストラン「ムーラン・ドルジュモン Le Moulin d'Orgemont 」でディナー。
アルジャントゥイユの眺望は、モネや同時代の画家たちにとっても、創作意欲を刺激する風景でした。

【オプション】イエール〜モレ・シュル・ロワン〜バルビゾン

― 印象派へとつながる風景画の源流をたどる ―

・パリ → イエール Yerres(所要約40分)
カイユボット邸 Maison Caillebotte

セーヌ川南東に位置するイェールは、画家ギュスターヴ・カイユボットが暮らした町。
メゾン・カイユボットでは、モネとカイユボットの友情、そして印象派の作品が今日まで伝えられた背景にある「カイユボットの遺贈」の重要性を知ることができます。
庭園づくりへの共通の情熱も、2人を結びつけていた要素のひとつでした。

https://en.maisoncaillebotte.fr/

カイユボット邸の庭園にある礼拝堂
© JP Dullin - AdobeStock - カイユボット邸の庭園にある礼拝堂

・イエール → モレ・シュル・ロワン Moret-sur-Loing(約50分/約54km)

中世の城壁と水辺の風景が残るモレ・シュル・ロワンへ。
この町は、アルフレッド・シスレーが晩年まで繰り返し描いた場所として知られています。
旧市街では、彼の作品の複製を辿りながら、絵画と実際の風景を重ね合わせる散策が楽しめます。
(見学目安:約1時間30分)

・モレ・シュル・ロワン → フォンテーヌブロー周辺 Fontainebleau (約1時間)

モネは、シャイイ=アン=ビエール側から望むフォンテーヌブローの森も描いています。
この森は、自然そのものを主題とした風景画を切り開いた、初期の画家たちにとって重要な場所でした。

フォンテーヌブローの森 → バルビゾン Barbizon(約20分)

森の縁に位置するバルビゾンは、ミレーやテオドール・ルソーらが集った「バルビゾン派」の拠点。
彼らの自然観察に基づく絵画表現は、のちの印象派へと大きな影響を与えました。

バルビゾン
© AUFORT Jérome - AdobeStock - バルビゾン

【2日目】パリ

印象派の名作と、芸術家たちが集った丘へ

- オランジュリー美術館

Musée de l'Orangerie, Jardin des Tuileries, Paris, France

モネ晩年の集大成《睡蓮》を鑑賞。
時間の流れや空間の感覚を包み込むような展示空間は、モネ自身が構想に関わったものです。

オランジュリー美術館
© Thierry - AdobeStock - オランジュリー美術館

モンマルトル散策

Place du Tertre, Paris, France

午後はモンマルトル散策。
19世紀後半、多くの芸術家が集った丘の街。
ルノワール、ドガ、ピサロらもこの界隈に足跡を残しました。

モンマルトルの丘にあるテルトル広場
© TIMDAVIDCOLLECTION - AdobeStock - モンマルトルの丘にあるテルトル広場

- モンマルトル美術館(カフェ・ルノワール)

Musée de Montmartre, 12 Rue Cortot, Paris, France

モンマルトル美術館 Musée de Montmartre の庭園と併設のカフェ・ルノワールでティーブレイク。
かつて画家たちが暮らした邸宅と庭を通して、当時の創作の雰囲気に触れます。
https://museedemontmartre.fr/en/

- モンマルトルの夜を楽しむ

ムーラン・ド・ラ・ギャレット Moulin de la galette、または ラ・ボンヌ・フランケット La Bonne Franquette など、モンマルトルを象徴するレストランでディナー。

いずれも、ルノワール、ドガ、ピサロ、モネらが実際に通ったことで知られる店です。
ディナーの後は、ムーラン・ルージュ Moulin Rouge で華やかなパリの夜を楽しむのもおすすめです。

【3日目】シャトゥーからヴェトゥイユへ

セーヌ河とともに生きたモネの足跡をたどる

- マルモッタン・モネ美術館

Musée Marmottan Monet, Rue Louis Boilly, Paris, France

《印象・日の出》をはじめ、モネ作品の世界最大級コレクションを誇る美術館。
当館は2027年1月31日をもって閉館し、約3年間の改修工事に入る予定です。

https://www.marmottan.fr/en/

- メゾン・フルネーズ

Restaurant Maison Fournaise, Ile des Impressionnistes, Chatou, France

メトロ、RER、またはバスを乗り継いで約1時間。
シャトゥーへ移動し、ルノワール《舟遊びの昼食》の舞台として知られるレストランでランチ。

https://www.maisonfournaise.com/en/

- セーヌ河畔を散策

セーヌ河クルーズ、シャトゥー付近
© Juliette JNSPC - セーヌ河クルーズ、シャトゥー付近

- ショセ島(ラ・グルヌイエール)

Île de la Chaussée, Bougival, France

ショセ島(Île de la Chaussée)は、モネが《ラ・グルヌイエール》 を描いたことで知られる場所。

シャトゥーやクロワシー・シュル・セーヌに隣接するこの一帯では、水面に映る光の表現をめぐる印象派の試みが生まれました。

ショセ島
© hassan bensliman - AdobeStock - ショセ島

by France.fr編集部

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