流行のパン屋さんユートピの舞台裏‐絶品のパンができるまで‐

パリ11区にあるユートピを訪れました

パリで最もロマンチックな愛の物語がパンだとしたら・・。パリでは街のあちらこちらにパン屋さんがありますが、これらが無いパリはどんなに寂しい街になってしまうことでしょう。店内から焼きたてパンの香ばしい匂いが漂い、店の前を行き交うパリジャン達を惹き付けて止まないパリ11区のパン屋さんユートピの舞台裏に潜入しました。

パン職人のエルワンとパティシエのセバスチャンが、厨房でパンやスイーツ作りの作業を開始するのは夜明け前。それから何時間も経って、やっとパリの街が目覚めます。15年来の友人である2人は今から4年前、ユートピをオープンすることを決めます。彼らの哲学?それは、全ての商品を自家製で提供し、良い原材料に拘り、創作心溢れる新商品を毎週提案することでした。

よだれが出そうなカリカリに焼けたバゲット

朝から晩まで行列の絶えない店には、シンプルな素材を使って伝統的な製法で作られた、それでいて強い個性を持ったパンやスイーツが並んでいます。2人の職人はこれまでの多くの旅の中で得たインスピレーションから商品を創り出しています。そのクリエイティブな品々は高く評価され、2016年のフランスの人気TV番組「フランス最高のパン屋さん」で優勝したことも店の人気に拍車を掛けています。

パンとスイーツの殿堂ユートピに一歩足を踏み入れることは、感覚を呼び覚ますことです。店内に入った瞬間から焼き立てのバゲットやクロワッサンの良い香りに包まれ、食欲を刺激されます。次に視線が向かう先はショーウィンドーに並ぶ色彩豊かなケーキ。一番に目が行くのは、驚くほど鮮やかな青色のブルーベリータルトです。またミルクチョコレートとヘーゼルナッツクリームのケーキもお勧めです。その他のお勧め商品に、ユートピならではのオリジナル商品、竹炭入りの真っ黒なバゲットがあります。焼き立てバゲットのカリカリという音を聞いてしまうと、思わずよだれが出そうになるでしょう。

伝統に忠実に則って、2人は毎日生地を練り、掻き混ぜ、菓子を作ります

ユートピの美味しいパンやスイーツがいかにして作られているかという秘密は、カウンター後ろの製パン室に答えがありました。2人のシェフは毎日この場所で伝統的な製法に忠実に従って、生地を練り掻き混ぜ、スイーツを作っているのです。彼らのエネルギー全てがパリのシンボルのひとつであるパンに注がれています。

パリのパン屋ユートピへのアクセス 

ユートピはパリジャンが好んで散策し、流行のグルメなお店が軒を並べるパリ11区中心部にあります。レピュブリック広場からも近いこの地区は、(ユートピのある)ジャン=ピエール・タンボー通りだけでなく、クリエイティブな界隈として知られます。