巨大な作品や、公道に設置されたインスタレーション、アート・パフォーマンスなど、秋の3日間、現代アートの熱気がパリ市内に満ち溢れます。
巨大なアート作品や、街中でのインスタレーション、アーティストによるパフォーマンスなど──
秋の3日間、現代アートの熱気がパリを包み込みます。
国際的なアートフェア「アート・バーゼル・パリ(Art Basel Paris)」(旧フィアック/FIAC)の開催期間中、グラン・パレをはじめ、首都のさまざまな場所がアートで彩られます。
次回の開催は 2025年10月22日〜26日。
世界中のアーティストやギャラリーが集う、現代アートの祭典をお見逃しなく。
現代アートファンにとって見逃せないパリの一大イベント「アート・バーゼル・パリ(Art Basel Paris)」。
旧FIAC(フィアック)として知られたこの国際アートフェアは、2024年に待望のグラン・パレ本館へと帰還しました。
大規模な改修工事のため、これまで2回にわたりシャン・ド・マルスのグラン・パレ・エフェメールで開催されていましたが、再び神話的な会場に戻り、より華やかに展開されます。
このフェアでは、約40か国・195のギャラリーによる、モダンアート、現代アート、デザインの名作が一堂に会します。
特にパリのギャラリーが全体の3分の1を占め、地元アートシーンの豊かさを示すほか、新進気鋭のアーティストたちの作品も多数紹介されます。
また、昨年は特別参加のギャラリーが1900年以前の稀少な作品を展示するなど、従来の枠を超えたアプローチも注目を集めました。
次回も、時代やスタイルを超えた多彩な表現がパリを彩ることでしょう。

現代アートが彩る、パリの街なかへ
「アート・バーゼル・パリ」では、展示会場のグラン・パレだけでなく、パリの街全体がアートギャラリーに変わります。
屋外にも多くの作品が展示され、
チュイルリー庭園、ヴァンドーム広場、パリ美術学校のプティ・オーギュスタン礼拝堂、パレ・ディエナ、フランス学士院前広場、オテル・ド・ラ・マリンの中庭、パレ・ロワイヤルの敷地、ウィンストン・チャーチル大通り、オテル・ド・シュリーなど、
パリを象徴する数々の場所が舞台となります。
街を歩くだけで、自由に鑑賞できるアート作品に出会えるのもこのイベントの魅力のひとつ。
展示される作品の詳細は、近日中に発表される予定です。
プチ・パレで開催されるトーク&ディスカッション
「アート・バーゼル・パリ」は展示だけでなく、現代アートをめぐる対話の場も提供します。
誰でも参加できるカンファレンスやディベートが、10月24日〜26日(予定)にプチ・パレ(Petit Palais)で開催されます。
過去の「Conversations(コンヴァーセーションズ)」シリーズでは、
キュレーターのピエール=アレクサンドル・マテオとシャルル・テイスーが、
前衛的なアーティストであるシャンタル・アケルマンやアントナン・アルトーをはじめ、
アートとファッションの関係、ウォルト・ディズニーが築いた現代の神話、
パリとマグレブ、カリブ海地域との文化的対話など、多彩なテーマを取り上げてきました。
2025年版のトークプログラムは、近日中に発表予定です。
アートをより深く理解し、対話を通じて世界を広げる貴重な機会となるでしょう。

by France.fr編集部
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