印象派150周年: フランス各地で開催されるイベント13選

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ジヴェルニーのクロード・モネの庭
© Adore Goodenough - hariboisverygood / Unplash - ジヴェルニーのクロード・モネの庭

読了目安時間: 0 分5年3月2024日に公開

2024年、印象派は誕生から150年を迎える節目を迎えます。 この歴史的な節目を祝し、オルセー美術館はフランス国内外の約30の美術館に作品を貸し出し、同時にかつてない展覧会を開催します。 ノルマンディー印象派フェスティバルをはじめとする、見逃せない展示会が数多く予定されています。

1/ 印象派の始まりをパリで体験

GEDEON Experiences, Excurio, Musée d’Orsay
© GEDEON Experiences, Excurio, Musée d’Orsay

1874年パリ、印象派の創造 Paris 1874. Inventer l’impressionnisme 」展は、モネ、ルノワール、ドガ、モリゾ、ピサロ、シスレー、セザンヌ らの作品約130点を集めた展覧会で、その中には1874年にナダールのアトリエで開かれた第1回印象 派展にも出品された印象派初期の傑作群が含まれます。 同じ年にサロン(官展)に出品され高評価を得た当時の芸術界主流の画家や彫刻家の作品も同時に展示されます。

📍 パリ・オルセー美術館 📅2024年3月26日から7月14日まで


オルセー美術館では、「印象派画家と過ごす一夜 1874年パリ Un soir avec les impressionnistes. Paris 1874」展も鑑賞しましょう。 所要時間約1時間の、かつてない没入型体験です。

没入型バーチャル・リアリティで150年前のパリへ出かけましょう。 第1回印象派展の開会に立ち会うことができます。

📍 パリ・オルセー美術館 📅2024年3月26日から8月11日まで

2/ ル・アーヴルで融合する印象派と写真

Étretat Les caloges 1862-1863, Le Havre, Bibliothèque municipale
© Alphonse Davanne - Étretat Les caloges 1862-1863, Le Havre, Bibliothèque municipale

ノルマンディーで写真を撮る(1840~1890)-異種芸術間の先駆的対話 Photographier en Normandie (1840-1890).Un dialogue pionnier entre les arts」展

ノルマンディー地方は野外で制作する画家にとっての実験場であると同時に、当時できたばかりの写真術にも決定的な役割を果たしました。 絵画と写真の傑作群が一堂に会する本展覧会は、ノルマンディー地方が異なる芸術が互いに与え合う影響を知る理想的な場所であることを示しています。

📍 アンドレ・マルロー美術館(MuMa) 📅2024年5月25日から9月22日まで

ノルマンディーでは、3月22日から2024年9月22日まで開催予定の第5回ノルマンディー印象派フェスティバルのため、特にプログラムが充実しています。

3/ トゥルコアンで自然をモデルに

Pont du chemin de fer à Chatou, 、1881年、キャンバスに油彩、H. 54.5 x W. 65.5 cm、1894年 ギュスターヴ・カイユボットの遺産、パリ、オルセー美術館。
© Musée d'Orsay, dist. RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt / Auguste Renoir - Pont du chemin de fer à Chatou, 、1881年、キャンバスに油彩、H. 54.5 x W. 65.5 cm、1894年 ギュスターヴ・カイユボットの遺産、パリ、オルセー美術館。

モデルとしての自然 La nature comme modèle」展では、モーゼル県で初めて、モネ、シスレー、ルノワール、ピサロ、セザンヌなどの名作57点が一堂に会し、印象派の風景画の誕生を紹介します。

📍 トゥルコアン美術館 📅2024年3月16日から6月24日まで

4/ ストラスブールで近代化を読み解く

感覚と印象 Sensations et impressions」展で、シスレー、モネ、シニャック、カンディンスキーの作品を通じ、印象派とポスト印象派によって描かれた、近代化により変遷する世界を読み解きましょう。

📍 ストラスブール近現代美術館 📅2024年3月19日から12月15日まで

5/ クレルモン・フェランの「雪」を愛でる

La Pie, 1868年~1869年、キャンバスに油彩、H. 89 x L. 130 cm、1984年取得、パリ、オルセー美術館。
© Musée d’Orsay, Dist. RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt / Claude Monet - La Pie, 1868年~1869年、キャンバスに油彩、H. 89 x L. 130 cm、1984年取得、パリ、オルセー美術館。

気候の温暖化に伴い、雪を見る機会が少なく、より貴重なものとなりつつあります。

印象派の画家たちは、見事な技巧を駆使して雪の幻想的な本質を表現しました。 その中でもモネの『La Pie(カササギ)』は、印象派が雪を描く際の代表的な手法が見て取れます。この絵を観ると、寒さや雪の美しさに身が震えることでしょう。

📍 ロジェ・キリオ美術館 (MARQ) 📅2024年3月8日から6月30日まで

6/ シャルトルとアジャクシオで、モネの睡蓮を鑑賞する

クロード・モネの「Bassin aux nymphéas, harmonie verte (外部リンク)(睡蓮の池、緑のハーモニー)」がシャルトル美術館に展示され、17世紀から20世紀までのさまざまな風景をテーマとする作品群がさらに豊かになります。

📍 シャルトル美術館 📅2024年3月16日から6月16日まで


アジャクシオでは、モネの『Bassin aux nymphéas, harmonie rose(睡蓮の池、ピンクのハーモニー)』が、気候問題を探求するファブリス・イベールの現代の作品と対話をなす形で展示されます。

📍 フェッシュ宮殿 - アジャクシオ市立美術館 📅2024年3月1日~6月7日まで

7/ ニースで、ベルト・モリゾと共に海岸で寛ぐ

Les Enfants de Gabriel Thomas,1894年、キャンバスに油彩、 100 × 81,2 cm、1945年にガブリエル・トマの子供たちにより寄贈、パリ、 オルセー美術館 – リモージュ美術館
© RMN-Grand Palais (Musée d’Orsay) / Tony Querrec / Berthe Morisot - Les Enfants de Gabriel Thomas,1894年、キャンバスに油彩、 100 × 81,2 cm、1945年にガブリエル・トマの子供たちにより寄贈、パリ、 オルセー美術館 – リモージュ美術館

ニースのベルト・モリゾ、印象派の寄港 Berthe Morisot à Nice, escales impressionnistes

コート・ダジュールでの滞在がモリゾの作品に与えた影響を強調し、特にルノワールやモネ、そして同時期に地中海沿岸を描いていた同世代の画家たちの作品への影響を浮き彫りにしています。

📍 ジュール・シェレ美術館 📅2024年4月5日から9月29日まで

8/ アルルでゴッホと星空観察

ファン・ゴッホと星 Van Gogh et les étoiles」 展では、19世紀後半の文学的・科学的背景を探求します。 特別に貸し出されたゴッホの『La nuit étoilée sur le Rhône(ローヌ川の星月夜)』は、耳を切断した芸術家の影響を理解する良い機会です。

📍 アルル ファン・ゴッホ財団 📅2024年6月1日から8月25日まで

9/ ナントでカイユボットと共に海を眺める

Partie de bateau, 1877~1878年頃、キャンバスに油彩、H. 89,5 x W. 116,7 cm、同美術館のグランドパトロンであるLVMHの後援により 2022年に購入、パリ、オルセー美術館
© Musée d’Orsay, dist. RMN-Grand Palais / Sophie Crépy / Gustave Caillebotte - Partie de bateau, 1877~1878年頃、キャンバスに油彩、H. 89,5 x W. 116,7 cm、同美術館のグランドパトロンであるLVMHの後援により 2022年に購入、パリ、オルセー美術館

ナントでは、印象派にまつわる水辺の風景画を集めた展示室に、ギュスターヴ・カイユボットの「ボート遊び Partie de bateau」 が展示されます。 水に反射する光と躍動感をご覧ください。

📍 ナント美術館 📅2024年3月23日から6月まで

10/ モンペリエで、マネとともに源流へ還る

モンペリエのファーブル美術館は、エドゥアール・マネの傑作『Le Fifre(笛を吹く少年)』と『Portrait d’Emile Zola(エミール・ゾラの肖像)』を迎えます。 オルセー美術館が特別に提供するこれらの作品は、中心的な存在であるマネに焦点を当て、印象派の起源を思い起こさせる貴重な機会となります。

📍 ファーブル美術館 📅2024年2月26日から6月3日まで

11/ ボルドーで印象派の二人の巨匠と出会う

Le Balcon, 1868~1869年、キャンバスに油彩、H. 170 x W. 125 cm、1894年 ギュスターヴ・カイユボットの遺産、パリ、オルセー美術館。
© Musée d’Orsay, Dist. RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt / Édouard Manet - Le Balcon, 1868~1869年、キャンバスに油彩、H. 170 x W. 125 cm、1894年 ギュスターヴ・カイユボットの遺産、パリ、オルセー美術館。

ボルドー美術館は、フランス全土で祝う第1回印象派展150周年記念と関連して、エドゥアール・マネの『Le Balcon(バルコニー)』とクロード・モネの『La Cabane des douaniers(税関小屋)』の2点の大作を迎えます。

📍 ボルドー美術館 MusBA 📅2024年3月6日から6月10日まで

12/ ポン・タヴァンで蒐集家アンナ・ボックの生涯を知る

ポン・タヴァン美術館は、印象派150周年と、アンナ・ボックの誕生175周年を祝います。 「アンナ・ボック、印象派の旅 Anna Boch, un voyage impressionniste」展は、この蒐集家の生涯にスポットを当てます。 この機会に、同美術館は、ファン・ゴッホの『Portrait d'Eugène Boch(ウジェーヌ・ボックの肖像)』の貸出を受け、エミール・ベルナール作の肖像画と対をなす展示を実現します。

📍 ポン・タヴァン美術館 📅2024年2月3日から5月26日まで

13/ レユニオンでセザンヌとの思いがけない出会い

レオン・ディエルクス美術館がレユニオン初公開となるポール・セザンヌの2点の絵画、『La Table de cuisine(調理台)』と 『Nature morte au tiroir ouvert(開いた引き出しのある静物)』で印象派150周年を祝います。

📍 レオン・ディエルクス美術館 📅2024年2月19日から6月23日まで

フランス全土で祝う印象派150周年

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アルビのアングル・ブールデル美術館、ルーアン美術館、オルレアン美術館、バイユーのジェラール男爵美術館やリモージュ美術館にも是非お越しください。

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Raymond Marie

観光と文化を専門とするジャーナリスト、マリーには、書斎以外ならどこでも執筆できるという、ちょっとした奇癖があります。それは時間の空気と動きからインスピレーションを得ているからです。