© Marie-Anaïs Thierry
—
ヴォコットの絶壁と絵画教室
美術史に新たな時代を刻む1874年のある日
1874年4月15日、パリ、カプシーヌ通り35番地で当時無名の30人ほどの若手画家が初のグループ展を開催しました。
サロン(官展)では拒絶された画家たち、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ベルト・モリゾ、エドガー・ドガ、カミーユ・ピサロ、アルフレッド・シスレー、さらにはポール・セザンヌらがその後の美術界の潮流を大きく変える作品をここで発表したのです。
印象派の誕生です。
2024年 ノルマンディー地方、パリ地方で祝う印象派150周年
セーヌ河畔、華やかなパリの街角、ノルマンディーの海岸...それこそが若手画家たちが自由を謳歌し、野外にイーゼルを立てて創作に励んだ地でした。1874年のグループ展以来、印象派は最も人気の高い芸術潮流*として世界を席捲しました。その作品の殆どがこれら2つの地方で描かれ、それに魅せられた数百万の人々が毎年この地を訪れています。
2024年、パリとその周辺地域およびノルマンディー地方では、印象派の誕生150周年を祝って200を超えるイベントが開催されます。
2024年に印象派をめぐる旅をするべき7つの理由
9つの地域で100近い印象派関連イベント!
- 印象派の画家たちはノルマンディー地方やパリとその周辺地域で風景や光、インスピレーションを与えてくれるシーンなどを飽くことなく探求しました。こうして彼らは2つの地方の9ヵ所に長く残る足跡を刻みました。そのどれを訪ねても印象派の偉大な歴史の一幕を体感し、旅する画家たちの足跡をたどることができるでしょう。
世界最大の印象派作品コレクションを常設展示
- 印象派の旅の対象地域には、オルセー美術館、オランジュリー美術館、ルーアン美術館をはじめ、トップクラスの印象派作品コレクションを常設展示している美術館が網羅されています。
野外で忘れがたい体験を
- ・クロード・モネの暮らしたジヴェルニーを自転車で散策
- ・印象派ゆかりの地を訪ね屋外で絵を描く
- ・舟に乗って印象派の風景の中に入り込む
アートの楽しみ、食べる楽しみ
- ・シャトゥーのレストラン「フルネーズ」では印象派の絵画にも描かれたガンゲット(酒場・ダンスホール)の賑わいを再現しています。
- ・モンマルトル(パリ)のレストラン「ラ・ボンヌ・フランケット」では暖かな雰囲気の中で伝統的な料理を出しています。この店にはクロード・モネ、アルフレッド・シスレー、フィンセント・ファン・ゴッホなどの有名画家も訪れました。
イベントや新規オープンも続々
- 印象派150周年の機会に、このデスティネーションでは200を超えるイベントが開催されます。