コルド・シュル・シエル

遠くから見ると朝霧に包まれ、まるで天空に浮かんでいるかのように幻想的な姿を見せる、コルド・シュル・シエル。日本でいうところの竹田城(兵庫県)を想像する人も多いと思います。きっと向かいの丘から望むコルド・シュル・シエルの姿は、生涯忘れられないものになることでしょう。
13世紀に栄えたコルド・シュル・シエルは、外からの攻撃に備えて丘の上で要塞化しました。一度その門をくぐると、建物は様々な彫刻で彩られ、当時の豪奢な様子が伺えます。
多くの画家や職人が集まり、また貴族が競って建てた豪華な館などが広がっているからです。ここは遠くから見ても、近くから見ても美しい村なのです。

コルド・シュル・シエルは街ごと美術館

「この村では、一枚として同じテーマを描くことなく、一年中毎日絵を描くことができ、そしてどの作品も美しいものとなるだろう。ここは、夢の町だ」とは、アラビアのロレンスが残した言葉。
村内を散策していると、多種多様のモチーフの美しい彫刻に出会います。ふと見つけた建物の、砂岩でできた壁にはドラゴンや動物などで飾られていたりして……。
これらには神秘的、伝統的な意味合いを持ち、また、さまざまなアーティストたちを刺激するものでもあります。村内には絵画や彫刻、陶芸などアーティストのアトリエや店舗があり、個性的な作品を展示、販売をしています。

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