印象派を巡る4日間の旅 ノルマンディー地方、ヴェトゥイユ

ル・アーヴルからジヴェルニー、ヴェトゥイユへ

ノルマンディー文化・遺産海岸村&田園地帯

  • 時間4日間
  • 交通手段電車

クロード・モネ《草上の昼食》オルセー美術館蔵
© Photo © RMN - Grand Palais (musée d'Orsay) / Sylvie Chan-Liat  - クロード・モネ《草上の昼食》オルセー美術館蔵

この記事は 0 分で読めます2026年3月6日に公開

セーヌの流れに導かれるように、旅はル・アーヴルからジヴェルニー、ヴェトゥイユへ
モネが暮らし、描き、思索を重ねた場所には、それぞれ異なる時代の光が息づいています。
 

【1日目】クロード・モネの絵画の源流、ル・アーヴル、オンフルール

ル・アーヴルからオンフルールまで、クロード・モネの芸術的感性を目覚めさせた場所を巡り印象派の誕生の瞬間を追体験してください。
ル・アーヴルで《印象・日の出》の誕生の地を訪ね、その後、モネや多くの芸術家たちが集い、インスピレーションを得たオンフルールのフェルム・サン・シメオンへ。
画家たちの創造の源となった地を巡る旅です。

- ル・アーヴル港の散策

Le port du Havre, Le Havre, France

モネが《印象・日の出》を描いた場所、ル・アーヴル港の桟橋

GiorgioMorara - stock.adobe.com
© GiorgioMorara - stock.adobe.com

- アンドレ・マルロー近代美術館(MuMa)

MuMa Musée d'art moderne André Malraux, Le Havre, France

アンドレ・マルロー近代美術館(MuMa)訪問、フランスで最も美しい印象派のコレクションのひとつです。

ル・アーヴル、アンドレ・マルロー近代美術館、クロード・モネ≪フェカン、海辺≫
ル・アーヴル、アンドレ・マルロー近代美術館、クロード・モネ≪フェカン、海辺≫ | © Marie-Anaïs Thierry

• オプション:
19世紀に人気を博した海辺のリゾート地、サント・アドレスまで、海沿いを自転車でのんびりサイクリング。

• オプション:
ル・アーヴルの沖合で、ノルマンディーの光の変化を眺めながら海への小旅行をお楽しみください。

- ル・アーヴルからオンフルールへ移動

Honfleur, France

- フェルム・サン・シメオン

La Ferme Saint Siméon, 20 Rte Adolphe Marais, Honfleur, France

フェルム・サン・シメオンのレストラン「ラ・ブカンヌ La boucane」でランチ。
ランチの後は、印象派の足跡をたどって、フェルム・サン・シメオンで野外スケッチ体験ワークショップに参加しましょう。

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ノルマンディーの港町オンフルールの高台、コート・ド・グラスに佇むフェルム・サン・シメオンは、19世紀に多くの画家たちが集った歴史ある宿です。セーヌ河口を見渡すこの場所は、移ろう光と空の表情に魅せられた画家たちの拠点となり、モネやブーダン、クールベらが滞在しながら筆を走らせました。
ここで育まれた戸外制作の精神は、のちの印象派へとつながる重要な流れを形づくったといわれています。

現在はホテル兼レストランとして受け継がれ、庭やテラスからは、画家たちが見つめたのと同じ空と河口の景色を楽しむことができます。印象派の原点を感じられる、象徴的な場所のひとつです。

フェルム・サン・シメオンでの絵画ワークショップ
フェルム・サン・シメオンでの絵画ワークショップ | © Marie-Anaïs Thierry

• オプション:
画家たちゆかりの地をめぐるオンフルールのガイド付きツアー(所要時間1時間15分~1時間45分)


• オプション:
トゥルーヴィルの海辺でシーフードの盛り合わせを楽しみ、1870年に若きクロード・モネによって不朽の名作に描かれた海辺の散歩道を散策した後、ドーヴィルのフランシスコ会修道院跡を改装した文化施設「フランシスケーヌ」のコレクションを見学します。
散策の所要時間:3時間

- オンフルールからル・アーヴルへ移動

Le Havre, France

ル・アーヴルで夕食・宿泊。

※オンフルールの魅力を存分に味わうためには、連休や夏期はできるだけ避けた方がおすすめです。


【2日目】エトルタからヴァランジュヴィル=シュル=メールへ

アルバトル海岸の断崖絶壁に魅せられて

アルバトル海岸に連なる壮大な断崖と、なだらかに続く小石の浜辺。
この一帯の風景は、1880年代にモネが繰り返し描いた場所として知られています。
エトルタから足を延ばしてヴァランジュヴィル=シュル=メールを訪ねれば、海を見下ろす教会や断崖の景色に、画家たちが魅せられた理由を実感できるでしょう。
移ろう光と空の表情が、今も当時と変わらぬ印象を与えてくれます。

- ル・アーヴルからエトルタへ移動

Étretat, France

バスでの移動時間は約40分です。

- エトルタの断崖

Falaise d'Aval, Étretat, France

エトルタの断崖をガイドとともに散策したり、エトルタ庭園を見学したりと、見どころはさまざま。
散策をより楽しむためには、混雑する時間帯を避け、シーズンオフなど比較的静かな時期に訪れるのがおすすめです。

冬のエトルタ
冬のエトルタ | © Marie-Anaïs Thierry

・オプション:
車でのご移動の場合は、約1時間40分のディエップへ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
ルノワール、ブーダン、ピサロ、エヴァ・ゴンザレスなどの作品が展示されているディエップ城美術館の見学も楽しめます。

- エトルタからヴァランジュヴィル・シュル・メールへ移動

Varengeville-sur-Mer, France

エトルタで昼食後、ヴァランジュヴィル・シュル・メールへ移動。

ノルマンディーのアルバトル海岸に位置するヴァランジュヴィル・シュル・メールへは、断崖の上から海を見下ろす静かな村です。
海に面して建つサン・ヴァレリー教会と、その周囲に広がる墓地の風景はとりわけ印象的で、19世紀後半から多くの芸術家がこの地を訪れました。

クロード・モネも1880年代にこの一帯を訪れ、断崖や海、移ろう空の光を題材にした作品を制作しています。
荒々しい海岸線とやわらかな光が織りなす風景は、印象派の画家たちに大きなインスピレーションを与えました。

現在も観光地化されすぎていない静けさが魅力で、海を見渡す散策路や庭園(ボワ・デ・ムティエ庭園 Le Bois des Moutiers など)を歩きながら、画家たちが見つめたのと同じ景色をゆっくり味わうことができます。
エトルタから車で足を延ばして訪れたい、印象派ゆかりの場所のひとつです。

ヴァランジュヴィル・シュル・メール
ヴァランジュヴィル・シュル・メール | © brainstorming-out - Adobe Stock
サン・ヴァレリー教会
サン・ヴァレリー教会 | © Suzanne Plumette - Adobe Stock

- ルーアンへ移動

Rouen, France

ルーアンで夕食・宿泊。


【3日目】ルーアンとセーヌ川迂曲部

モネ「ルーアン大聖堂」連作の舞台へ

ルーアン大聖堂
ルーアン大聖堂 | © Valerie2000 - Adobe Stock

- ルーアン美術館

セーヌ川の大きな蛇行のほとりに位置するルーアンは、印象派の画家たちを魅了してきました。
中でもモネはルーアン大聖堂に深い関心を寄せ、光や季節の移ろいによって表情を変える大聖堂を繰り返し描き、「ルーアン大聖堂」連作を生み出しました。
その一作は現在ルーアン美術館に所蔵されており、同館はパリ以外では最も充実した印象派コレクションを誇ります。

ルーアン美術館
ルーアン美術館 | © Marie-Anais Thierry

ルーアンでランチ
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次は、印象派の画家にとって街そのものが「屋外のアトリエ」といえるルーアン中心部の散策へ。
モネばかりでなく、ピサロとシスレーも、歴史に満ちた路地と、現在もなお残る川の魔法に魅了されました。

  • オプション:
    サント=カトリーヌ海岸 Côte Sainte-Catherine を巡る旅、写真映えするスポット
    ルーアンのパノラマビューと夕陽が美しいフォトジェニックなスポットで、モネも愛した場所です。
  • オプション:
    セーヌ川のクルーズ、ルーアンからラ・ブイユ La Bouille へ。
  • オプション:
    セーヌ川沿いの自転車コース、ルーアンからラ・ブイユまで。

夕暮れの陽光に包まれたルーアンの街のパノラマ
夕暮れの陽光に包まれたルーアンの街のパノラマ | © aliaumesouchier - Adobe Stock

ルーアンで夕食・宿泊。

ルーアン大聖堂「光のスペクタクル」
毎年夏、ゴシック様式の大聖堂が音と光の華やかなショーで幻想的に照らし出されます。

ルーアン大聖堂 光のスペクタクル
ルーアン大聖堂 光のスペクタクル | © Mike Workman - Adobe Stock

【4日目】ジヴェルニーからヴェトゥイユへ

ジヴェルニーを訪れることは、クロード・モネが≪睡蓮≫や≪積みわら≫、≪ポプラ並木≫といった代表作を生み出すうえで得たインスピレーションの源に触れる体験でもあります。散策していると、睡蓮の池に映る光、有名な日本風の橋、そしてモネの家と庭園を彩る豊かな色彩が、訪れる人を静かに迎えてくれます。

パリ方面へ戻る前に、セーヌ川沿いの小さな村ヴェトゥイユにも足を延ばしてみましょう。

- クロード・モネの家と庭園

Maison et jardins de Claude Monet, 84 Rue Claude Monet, Giverny, France

早朝、クロード・モネの家と庭園を見学。
1883年にジヴェルニーへ移り住んだモネは、ここでついに理想の場所を見つけました。最初は素朴な田舎の家にすぎなかったこの地は、やがて花に彩られた庭へと姿を変えていきます。画家自身が手がけた睡蓮の庭や日本風の橋、池などが、その象徴です。

現在は、当時の面影を大切に再現した邸宅と庭園が公開されており、モネの私的な世界に触れることができます。

ジヴェルニー、クロード・モネの家と庭園
ジヴェルニー、クロード・モネの家と庭園 | © Thomas Le Floch

この特別な場所をゆっくり楽しむには、春や秋の平日に訪れるのがおすすめです。時間帯としては、午後遅めになると村も庭園も比較的落ち着いた雰囲気になります。

ジヴェルニーやその周辺に一泊すれば、日の出や日没の時間帯に、より静かな村の表情を味わうことができます。

見学後、ラ・ミュサルディエール La Musardière またはル ジャルダン デ プルーム Le Jardin des Plumes でランチはいかがでしょうか。

- ジヴェルニー印象派美術館

Musée des impressionnismes Giverny, 99 Rue Claude Monet, Giverny, France

あわせて訪れたいのが、ジヴェルニー印象派美術館(Musée des impressionnismes Giverny)。
印象派を中心とした企画展を通じて、モネを取り巻く芸術の広がりや、その後の印象派の展開まで多角的に紹介しています。
モネの世界をより深く理解するための重要な拠点でもあります。

- ヴェトゥイユへサイクリング

Vétheuil, France

セーヌ川沿いの穏やかな風景を眺めながら、ジヴェルニーからヴェトゥイユへサイクリング。
水辺のきらめきやのどかな田園風景に包まれながら進むこの道は、モネも日々目にしていたであろう景色を感じさせてくれます。
ゆったりとしたペースで走れば、自然と一体になったような心地よい時間を過ごすことができます。

ジヴェルニーでのサイクリング
ジヴェルニーでのサイクリング | © Marie-Anaïs Thierry

- ヴェトゥイユのクロード・モネの家

Maison Claude Monet Vétheuil, 16, avenue Claude Monet, France

モネ没後100年を機に、1878年から1881年にかけてクロード・モネが暮らしたヴェトゥイユの家が、2026年春より一般公開されます。画家の創作において重要な時期と深く結びついたこの住まいは、現在、常設展示を通してモネの世界観を感じられる場所として整備されています。運営は「ヴェトゥイユのクロード・モネ友の会」が担い、この地に残るモネの記憶を伝えています。

個人見学(予約不要)

館内では1階部分と中庭が公開され、9枚のパネル展示を通して、モネと家族の暮らしや当時の日常がテーマ別・年代順に紹介されています。
自由見学の所要時間は、およそ1時間~1時間半です。

  • 公開期間:2026年4月1日~10月31日
  • 公開日:毎月第1・第3週末(土・日)
    詳しくは公式サイト(フランス語)をご覧ください。
  • 開館時間:10:00~12:00/14:00~18:00
  • 入場料:一般5ユーロ、学生3ユーロ、7歳未満無料

ヴェトゥイユにあるモネの家
ヴェトゥイユにあるモネの家 | © Claire Vincent

by France.fr編集部

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