ロワールの古城を巡る列車旅

歴史と美景に包まれた魅惑の旅

ロワール渓谷文化・遺産村&田園地帯

  • 時間7日
  • ステップ7つのステップ

Tomasz - Adobe Stock
© Tomasz - Adobe Stock

この記事は 0 分で読めます2025年4月8日に公開

ロワール川のほとりに点在する美しい古城は、列車で巡る旅にぴったり。魅力あふれるこの地方で、ロマンティックでちょっと意外な発見に満ちた旅へ出かけてみませんか?

旅のスタートはパリから

Paris Austerlitz gare, Quai d'Austerlitz, Paris, France

1日目:パリからオルレアンへ(電車で1時間6分)

Orléans, France
ムン・シュル・ロワール  -  ヴァル・ド・ロワール
© Pierre Holley - ムン・シュル・ロワール - ヴァル・ド・ロワール

オルレアン近郊には、おとぎ話に出てくるような美しい古城が立ち並んでいます。

ラ・フェルテ・サン トーバンでは、40ヘクタールもの緑豊かな庭園を、ゆったり散策してみてはいかがでしょう。
ムン・シュル・ロワール城,では、ルイ11世やジャンヌ・ダルクが歩んだ歴史に思いを馳せながら、今も彼らの魂が静かに息づいているような古の牢獄を訪ねることができます。

夜は、オルレアンの中心にある美食レストラン「Le lift」で、二人だけの特別なひとときを。宿泊は、落ち着いた雰囲気に包まれたブティックホテル「オテル・ラベイユ Hôtel l’Abeille」へ。柔らかな空間で、心安らぐ一夜をお過ごしください。

2日目:オルレアンからブロワへ(電車で37分)

Blois, France
ブロワ城のフランソワ1世棟 -  ヴァル・ド・ロワール
© F. Christophe - ブロワ城のフランソワ1世棟 - ヴァル・ド・ロワール

オルレアンから列車でわずか37分。ブロワ/シャンボール駅に到着したら、まず訪れたいのが、時を超えて佇む建築の傑作「ブロワ城」。
歴代フランス国王や王妃たち、17人もの王族に愛されたこの城は、ロワール地方の歴史を物語る象徴的な存在です。

ディナーは、「レ・ザルム・デュ・シャトー Les armes du château」でゆったりと。歴史を感じる空間で、シャンボール城を望む贅沢なひとときをお楽しみいただけます。

宿泊は、ブロワの中心部にある「ホテル・アンヌ・ド・ブルターニュ Hôtel Anne de Bretagne」へ。お城や旧市街から徒歩圏内という理想的なロケーションに加え、広く快適な客室、静かな環境、そして種類豊富な朝食も魅力です。ゆったりと落ち着いた滞在をお楽しみください。

3日目:ブロワ/シャンボール

Chambord, France
シャンボール城の前を自転車で散策 - ヴァル・ド・ロワール
© Leonard de Serres - シャンボール城の前を自転車で散策 - ヴァル・ド・ロワール

ぜひもう1日滞在を延ばして、ロワール地方を代表する名城「シャンボール城」を訪れてみてください。
二重らせんの大階段や、美しく整えられたフランス式庭園など、見どころがたくさん。お城を正面に、ギンガムチェックのクロスを広げて、ちょっと贅沢なピクニックを楽しむのも素敵です。敷地内を散策しながら、森の中で動物たちと出会うひとときも、この地ならではの魅力です。

夜は、フォアグラやリ・ド・ヴォー(仔牛の胸腺)などの逸品が楽しめるレストラン「ル・メディシス Médicis」で、心に残るディナーを。
宿泊は、前夜もあたたかく迎えてくれた「ホテル・アンヌ・ド・ブルターニュ」で。心も体もほどけるような、穏やかな夜をお過ごしください。

4日目:ブロワ/シャンボールからアンボワーズへ(電車で18分)

Amboise, France
アンボワーズ クロ・リュセ城
© Eric Sander - Vue sur le Château du Clos Lucé - アンボワーズ クロ・リュセ城

ロワールの古城を巡る列車の旅もいよいよアンボワーズへ。朝は、シェール川の上に優雅に架かる美しい姿で知られる「シュノンソー城」へ、開館と同時に訪れてみてください。

ランチの後は、レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごした邸宅「クロ・リュセ城」へ。館内はダ・ヴィンチの人生と発明の世界に触れられる、まさに彼に捧げられた空間です。

夕食と宿泊は、17世紀の邸宅を活かした趣あるホテル「クロ・ダンボワーズ Clos d’Amboise」へ。歴史の風情に包まれながら、ゆったりとしたひとときをお楽しみください。

 

5日目:アンボワーズからトゥールへ(電車で18分)

Tours, France

トゥール城は午後のみの開館ですが、何世紀にもわたる歴史が息づく場所です。現在では多彩な文化プログラムが展開されており、絵画や写真、陶芸、彫刻など、ふたりで楽しめるアクティビティも充実しています。

夕方には、植物園や美しい街並みが残る旧市街 Vieux Tours をのんびり散策。ディナーは、落ち着いた雰囲気のレストラン「L’accalmie」で特別なひとときを。
宿泊は、アール・デコ様式の空間が魅力的な「グラン・オテル・ド・トゥール Le Grand Hôtel de Tours 」へ。クラシックな優雅さに包まれながら、旅の締めくくりをゆったりとお過ごしください。

6日目:トゥールからアゼ・ル・リドーへ(電車で26分)

Azay-le-Rideau, France
アゼ・ル・リドー城 - ヴァル・ド・ロワール
© Léonard de Serres - アゼ・ル・リドー城 - ヴァル・ド・ロワール

ルネサンス様式の傑作として知られるアゼ・ル・リドー城は、19世紀に改修され、現在の優美な姿へと生まれ変わりました。
歴史の面影が残る城内の回廊や、緑豊かな庭園をふたりでそぞろ歩きながら、ゆったりとした時間をお楽しみください。

ランチは、城を望むレストラン「ロランジュリー・ダゼ  L’Orangerie d’Azay」へ。テラス席からは、お城の美しい姿を眺めながら食事が楽しめます。

夜は、花々に彩られた中庭が魅力の「オテル・ド・ビヤンクール Hôtel de Biencourt」へ。静かな空間で、心ほどけるようなやすらぎのひとときを。

7日目:アゼ・ル・リドーからパリへ(電車で2時間)

Paris, France
Maison Favartのプール
© November Studio - Maison Favartのプール

列車で巡るロワール古城の旅も、いよいよフィナーレ。けれど、ふたりの特別な時間をもう少しだけ延ばして、パリでロマンティックな1日と夜を過ごしてみませんか?

エッフェル塔のふもとやシャンゼリゼ通りをゆったり散策したり、「ラ・メゾン・ファヴァール La Maison Favart」のスパで旅の疲れを癒したり。
締めくくりのディナーには、ヤニック・アレノ Yannick Alléno が手がける洗練のレストランを。最高の夜をお楽しみください! 
 

 

環境に配慮した旅のすすめ

ロワールの古城めぐりは列車で楽しむのも素敵ですが、時間にゆとりがあるなら、自転車での旅もおすすめです!
城から城へと風を感じながら走れば、自然と一体になれる、もっとエコで開放感あふれる滞在に。緑豊かなロワールの魅力を、より深く味わえますよ。

by Pyckaert Margot

ジャーナリスト

旅心あふれるMargotにとって、書くことも旅と同じくらいの楽しみ。 そんな彼女は、心の赴くままに旅し、その経験を言葉で綴るのが大好きです。

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