ツール・ド・フランス

イベント

スポーツ・アクティビティサイクル・ツーリズム

  • 日付2024年6月29日 ~ 7月21日 まで
  • 場所 フランス

A.S.O/Benjamin Becker
© A.S.O/Benjamin Becker

この記事は 0 分で読めます2024年6月25日に公開

待望の夏のイベント、ツール・ド・フランス。マイヨ・ジョーヌに率いられた自転車集団がフランス各地を駆け抜けます!2024年はイタリアのフィレンツェを出発地とし、ニースのプロムナード・デ・アングレで未曾有のゴールが予定されています。

ツール・ド・フランスの歴史上初めて、2024年の出発はイタリアのフィレンツェで行われます。その後、選手たちはアルプス、ブルゴーニュ地方とその著名なワイン産地、ニュイ・サン・ジョルジュとジュヴレ・シャンベルタンを訪れ、シャンパーニュ地方を経てピレネー山脈に挑み、さらにオクシタニー地方を横断します。

21ステージで3,492キロメートルを走破する過酷なコースが待ち受けており、27の2級、1級、特別カテゴリーの峠があり、7つの山岳ステージと4つの高地ゴールが設定されています。

Timothé Renaud / ASO
© Timothé Renaud / ASO

2024年のツール・ド・フランスはこれまでとは全く異なる大会となります。パリオリンピックの開会式が数日後に迫る中、自転車選手たちは例年のようにシャンゼリゼ通りを駆け上がることはありません。これは大会創設以来初めてのことです。

ツール・ド・フランス第111回目となる今大会は、7月21日にニースとモナコを結ぶコルニッシュ沿いの34キロの個人タイムトライアルで幕を閉じます。地中海の壮大な景色の中で行われる夢のような最終ステージ、コート・ダジュールでのフィニッシュです。感動、サスペンス、アドレナリン、そして激動が待っています!

1903年に始まったツール・ド・フランスは、自転車ロードレースの最高峰としてその名を世界に轟かせています。考案したのは、日刊スポーツ新聞「ロト(l'Auto)」のディレクターであったアンリ・デグランジュです。自社のメディアを宣伝し、購買部数の増加に繋がるようなスポーツイベントを立ち上げようと画策したことがきっかけでした。

社運かけたイベントは成功を収め、それから百年以上、二度の大戦下をのぞく毎年、世界中から自転車選手が集って、憧れのマイヨジョーヌをめぐりしのぎを削っているのです。いまやツール・ド・フランスは190か国以上で放送され、世界で数百万人に視聴されています。

ツール・ド・フランスにおいて、5回の総合優勝を遂げた選手がこれまでに4人います。ジャック・アンクティル、エディ・メルクス、ベルナール・イノー、ミゲル・インドゥラインです。去年の2023年には、デンマークのヨナス・ヴィンゲゴーが連続2回目の優勝を果たしました。

女性サイクリストのためのツール・ド・フランス

2022年以降、フランスの元ロードレースチャンピオンでテレビコンサルタントでもあるマリオン・ルースが会長を務める「ツール・ド・フランス・ファム」も開催されています。2024年には、有数の女性サイクリストたちが8月12日(パリオリンピックの閉会式の翌日)にオランダのロッテルダムから出発し、フランスを横断します。このツール・ド・フランス・ファムは、ヴォージュ山脈、ジュラ山脈を越え、アルプスでの勝利を競います。最終ステージはアヌシー湖近くのグラン=ボルナンからアルプ・デュエズへの21カーブの伝説的な登りです。

フランスの美しい景色に酔いしれる

A.S.O./Aurélien Vialatte
© A.S.O./Aurélien Vialatte

観客やサポーターにとって、ツール・ド・フランスは美しく変化に富んだ景色を堪能する格好の機会でもあります。海や山や田園、絵のように美しい町や村など、さまざまな表情に彩られたフランスの豊かさに浸るひとときは、さながら華麗な逃避行となることでしょう。

2024年には、サン・ヴルバ、ジュヴレ・シャンベルタン、コロンベ・レ・ドゥ・ゼグリーズ、エヴォ・レ・バン、グリュイッサン、シュペルデヴォリュイ、クイヨル峠をはじめ、新たな場所がステージに登場します。

心躍るフランスの絶景をお楽しみください。

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