現代アートイベント「ナントへの旅 」

イベント

ナントペイ・ド・ラ・ロワール文化・遺産都市

  • 日付2025年6月28日 ~ 8月31日 まで
  • 場所ペイ・ド・ラ・ロワール

アートイベントは9月まで開催されます
© CLACK - Chama Chereau - LVAN - アートイベントは9月まで開催されます

この記事は 0 分で読めます2024年8月12日に公開, 2025年4月9日に更新

2012年以来、ナントの街の風景に溶け込んでいる「ル・ヴォワイヤージュ・ア・ナント(Le Voyage à Nantes)」は、20キロメートルにわたる緑の線で結ばれた100以上のパブリックアート作品が特徴です。毎年夏になると、このルートは再活性化され、新たな作品が加わることで、ナントとその周辺地域に常に新しい、好奇心に満ちた視点をもたらします。

📅2025年6月28日~8月31日
プログラムには、「奇妙さ」をテーマにした一時的なインスタレーション、アート作品、そして街を再発見するための交流の場が予定されています。

「ナントへの旅 - ル・ヴォワイヤージュ・ア・ナント」のコンセプト

地面に描かれた緑のラインに沿って歩くことで、ナントのアート作品や歴史的な遺産を巡ることができます。必見スポットや隠れた名所、歴史的な路地から現代建築、素晴らしい街の景色からエストゥエールの夕日の絶景まで、様々な発見が待っています!

2012年以来「ナントへの旅」は、街を変革してきました。創造性が街中に浸透し、公共空間に一時的または恒久的なアート作品が展示されます。緑のラインに沿った都市的、芸術的、感覚的、詩的なコースが活性化し、アーティスト、クリエイター、デザイナー、庭師たちが町を見る新たな視点を提供します。

イベント期間中、ほとんどのスポットは毎日、10時から19時まで自由に見学できます。一部の公共空間の作品は昼夜を問わず観賞可能です。

驚きに満ちた2024年版の振り返り

2024年の「ヴォワイヤージュ・ア・ナント」は、まさに壮観でした。街中に点在する作品の中でも、グラースラン広場に設置されたエンヒケ・オリヴェイラの巨大な這う彫刻や、デュシェス・アンヌのトラム停留所近くでマックス・クーロンが木の幹から彫り出した巨大な手などが特に印象的でした。

アートインスタレーションに加えて、「ヴォワイヤージュ・ア・ナント」では、市内の美術館でいくつかの展覧会も開催されました。ナント美術館では、アーティストのピエリック・ソランが自身の映像作品「Derrière la porte(扉の向こう)」を公開し、ブルターニュ公爵城では、来場者がラッサード・メトゥイによる日本の墨を使って描かれた絵画「Ivresse de l’encre(墨の陶酔)」を鑑賞することができました。

2025年版「ル・ヴォワイヤージュ・ア・ナント」の見どころは?

2025年の「ル・ヴォワイヤージュ・ア・ナント」は、6月28日から8月31日まで開催されます。街の通りや広場、公園を彩る新たなアートインスタレーションの詳細は4月に発表される予定ですが、すでにふたつの注目プログラムが発表されています。今回のテーマは「異質さ(étrangeté)」です。

まず、フランス在住の著名なドイツ人彫刻家グロリア・フリードマンによる展覧会「人間にはいくつの大地が必要か?」が、5月15日から9月28日までHABギャラリーで開催されます。この展示は、レフ・トルストイの短編小説『人にはどれだけの土地がいるか』に着想を得て、人間と自然との関係を問い直す作品群が並びます。

また、ブルターニュ公爵城内にあるナント美術館では、葛飾北斎に焦点を当てた展覧会が開催されます(所蔵元は北斎館)。水や自然、そしておなじみの富士山など、北斎が生涯描き続けた主題を通して、その芸術世界に迫る回顧展です。

イベント期間外も続くアート体験

「ナントへの旅」の観光周遊路を利用して、市内周辺を探検するのもおすすめです。ナントからクリッソンへのワイナリーの旅や、ナントからサン・ナゼール港へのクルーズを含むコースがあり、国際的なアーティストの作品と風景との対話を楽しむことができます。

また、「ナントへの旅」の恒久的な作品も見逃せません。ダニエル・ビュランとパトリック・ブーシャンによる「レ・ザノー Les Anneaux」など、これらの作品の一部はナントの象徴的な存在となっています。

ナントにあるウォレスの噴水

2024年の「ナントへの旅」では、新たに修復された5つのウォレスの噴水が展示されます。

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