フランスで楽しむ、グリーンで心地よい10の街

インスピレーション

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Claudia / Adobe Stock
© Claudia / Adobe Stock

この記事は 0 分で読めます2026年5月14日に公開

いまフランスでは、都市農園やサードプレイス、エコ地区、サステナブルなフェスティバルなどを舞台に、「楽しみながら環境と共生する」新しい街のあり方が広がっています。キーワードは、共有、出会い、そして“ともにつくる”こと。未来をもっとグリーンに―。そんなエネルギーにあふれる、フランス各地の都市をご紹介します。

マルセイユ:みんなで楽しむ「ラ・フリッシュ」

Marseille, France

プロヴァンス地方・マルセイユにある「ラ・フリッシュ・ラ・ベル・ド・メ」。
© JoYana / Office de tourisme et des congrès de Marseille. - プロヴァンス地方・マルセイユにある「ラ・フリッシュ・ラ・ベル・ド・メ」。

マルセイユ の「ラ・フリッシュ・ラ・ベル・ド・メ La Friche de la Belle de Maiは、45,000㎡もの広さを誇るカルチャースポット。

かつてのタバコ工場をリノベーションしたこの場所には、8,000㎡の屋上テラスをはじめ、劇場やコンサートホール、ローカル食材を使ったレストラン、農家マルシェ、カフェ、スケートパーク、共有庭園、ストリートアートなどが集まっています。

世代を超えて人々が集い、未来のライフスタイルを自由に描く―。そんなマルセイユらしいエネルギーに満ちた場所です。

夏にはプラド海岸で開催される デルタ・フェスティバル Delta Festival も注目。環境をテーマにした「環境ヴィレッジ Village environnement」も設けられ、音楽とサステナビリティを一緒に楽しめます。


デルタ・フェスティバル Delta Festival 

📅2026年7月23日~26日

エクス=レ=バン:アルプスの自然とエコな音楽フェス

Aix-les-Bains, France

ブルジェ湖のほとり、アルプスを背景に開催される「ミュジラック」は、オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方を代表する音楽フェスティバルのひとつ。
© Aymeric Coissard / Aix-les-Bains Riviera des Alpes - ブルジェ湖のほとり、アルプスを背景に開催される「ミュジラック」は、オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方を代表する音楽フェスティバルのひとつ。

エクス=レ=バン は、アルプスとブルジェ湖に囲まれた美しい温泉地。

自転車旅や自然散策を楽しむ人々に人気のこの街では、夏の音楽フェス ムジラック Musilac も環境配慮型イベントとして知られています。

プラスチック削減、廃棄物削減、地産地消、エコアクションの推進―。

「楽しさ」と「環境への配慮」は両立できる。そんなメッセージを体現するフェスティバルです。


ムジラック Festival Musilac

📅2026年7月9日~12日

ボルドー:ダーウィン・エコシステムで未来の暮らしに触れる

Bordeaux, France

ボルドーでは、旧ニエル兵舎が、フェスティブで環境配慮型の巨大複合施設へと生まれ変わりました。
© Sara Soulignac / Bordeaux tourisme - ボルドーでは、旧ニエル兵舎が、フェスティブで環境配慮型の巨大複合施設へと生まれ変わりました。

ボルドー の右岸地区にある ダーウィン・エコシステム (Darwin Ecosystem) は、旧軍施設を再生した巨大な複合施設。

ストリートアート、スケート施設、コワーキングスペース、都市農園、生産者市場、そしてフランス最大級のオーガニックレストランなどが集まり、「未来の街」のような空間が広がっています。

ここでは、地産地消や短い流通経路(サーキット・クール)を学びながら、“違う消費の仕方”を体験できます。

9月には環境とカルチャーをテーマにした クリマックス・フェスティバル Climax Festival も開催されます。


クリマックス・フェスティバル Climax Festival

📅2026年9月9日~13日

リヨン:サステナブルな未来へ向かう街

Lyon, France

リヨンで開催される音楽フェスティバル「ニュイ・ソノール」。
© William Chareyre - リヨンで開催される音楽フェスティバル「ニュイ・ソノール」。

リヨン は、環境への取り組みでも高く評価されている都市。

ソーヌ川沿いには、水辺の庭園や自然草地、夏季限定の砂浜などが整備され、人々が思い思いに過ごせる空間が広がっています。

コンフリュアンス地区では、エコ地区開発も進行中。

注目スポットHEATでは、地産地消や季節感を大切にしたフードカルチャーを楽しめます。

さらに、音楽フェス ニュイ・ソノール Nuits Sonores も、サステナブルな取り組みで知られるイベント。

コンサートだけでなく、市民参加型ディスカッション「NS Lab」を通して、社会や環境について考える場も提供しています。


ニュイ・ソノール Festival Nuits Sonores
📅2026年5月13日~17日

リール:未来の街は、楽しくてエコ

Lille, France

オー・ド・フランス地方・リールにある複合レジャー施設「Hall U Need」では、環境に配慮した料理や多彩なアクティビティ、テラスでの交流のひとときを楽しめます。
© halluneed - オー・ド・フランス地方・リールにある複合レジャー施設「Hall U Need」では、環境に配慮した料理や多彩なアクティビティ、テラスでの交流のひとときを楽しめます。

リール は、「未来」を楽しみながら形にしている街。

サン=ソヴール駅跡地 gare Saint-Sauveur では、カルチャーイベントや展示、コンサートが日々開催され、街には活気があふれています。

また、地元シェフたちによる食のコミュニティ「マンガ・リール Mange Lille」では、ローカル食材を使ったガストロノミーイベントも展開。

さらに巨大複合施設 「オール・ユー・ニード Hall U Need」 では、ボウリングやVR、カラオケなどのエンターテインメントと、100%ゼロウェイストを目指したヘルシー料理を同時に楽しめます。

レンヌ:サステナブルな暮らしの実験都市

Rennes, France

ブルターニュ地方・レンヌでは、プレヴァレ城の旧農場「ラ・バス・クール」の庭園で、ローカル食材とフェスティブな時間が楽しめます。
© Julien Mignot / Destination Rennes - ブルターニュ地方・レンヌでは、プレヴァレ城の旧農場「ラ・バス・クール」の庭園で、ローカル食材とフェスティブな時間が楽しめます。

レンヌ では、都市農園やサードプレイスが街に根づいています。

フェルム・ド・カンセ Ferme de Quincé では、自家菜園の野菜をレストランで提供しながら、音楽イベントも開催。

また、旧農場をリノベーションした ラ・バス・クール La Basse Cour では、料理、アート、教育、交流をテーマにした多彩な活動が行われています。

夏にはギャンゲットも登場し、季節の料理を囲みながら人々が集います。

ナント:自然と共生するグリーンシティ

Nantes, France

ペイ・ド・ラ・ロワール地方・ナント島に誕生した新しいフードホール「Magmaa」。地元食材を使ったサステナブルな食と、フェスティブな雰囲気が魅力です。
© Jinhui Kang / Le Voyage à Nantes - ペイ・ド・ラ・ロワール地方・ナント島に誕生した新しいフードホール「Magmaa」。地元食材を使ったサステナブルな食と、フェスティブな雰囲気が魅力です。

ナント は、2013年に欧州グリーン首都に選ばれたフランス初の都市。

自転車インフラやエコ地区だけでなく、市街地の中には「プティット・アマゾニー  Petite Amazonieと呼ばれる Natura 2000指定区域まで存在します。

イル・ド・ナントにある都市農園 ラグロノート L'Agronaute では、ワークショップや市場、コンサートなども開催。

さらに、旧アルストム工場跡にできたフードホール マグマ Magmaa では、地元食材を使った季節料理を楽しめます

モンペリエ:アートとエコロジーが共存する街

Montpellier, France

オクシタニー地方・モンペリエにある「アル・トロピスム」は、友人たちと心地よい時間を共有するのにぴったりのスポット。
© Marielle Rossignol - オクシタニー地方・モンペリエにある「アル・トロピスム」は、友人たちと心地よい時間を共有するのにぴったりのスポット。

モンペリエ では、現代建築やデザインとともに、新しいライフスタイルが広がっています。

マルシェ・デュ・レズ Marché du Lez」には、フードトラック、蚤の市、リサイクルショップ、地元生産者の市場などが集まり、街の新しい交流拠点に。

そして人気のサードプレイス アル・トロピスム Halle Tropisme では、音楽、現代アート、ガーデニング、DIY、リサイクル、クラブイベントまで、多彩なカルチャーが混ざり合っています。

トゥール:ロワール渓谷で育まれる新しいアイデア

Tours, France

トゥール 近郊にある「ラ・グロリエット公園 Parc de la Gloriette」は、約200haもの広さを持つ自然保護型エコパーク。

教育プログラム、ワークショップ、コンサートなどを通して、自然と環境について楽しく学ぶことができます。

また、旧軍施設を活用したサードプレイス「レ・ボーモン Les Beaumonts」では、クリエイティブで連帯感のあるエコ活動が展開されています。


レ・ボーモン Les Beaumonts
📅2026年4月11日~10月4日

パリ:サステナブルで革新的な首都

Paris, France

パリ近郊・ムードンの森にある「アンガール・イグレック」では、屋外アート作品や展覧会、ローカル食材を使ったレストランを通して、自然とカルチャーを満喫できます。
© Maxime Delvaux - パリ近郊・ムードンの森にある「アンガール・イグレック」では、屋外アート作品や展覧会、ローカル食材を使ったレストランを通して、自然とカルチャーを満喫できます。

Des fermes urbaines et des tiers lieux festifs préoccupés d’environnement et d’économie solidaire, Paris et sa région n’en manquent pas, y compris sur les toits, comme Nature Urbaine dans le 15e arrondissement. En forêt de Meudon (accessible en transports en commun), le Hangar Y (un ancien hangar à dirigeables métamorphosé en lieu culturel et événementiel) accueille depuis 2023 les curieux autour de l’Art, la Science et la Nature avec parcours d’œuvres en plein air et restaurant champêtre, bistronomique et locavore.

Plus urbain mais tout aussi spectaculaire, l’ancien campus de l’Université de Censier devient, en plein centre-ville de Paris, une friche éphémère de 25 000m² nommée Césure dédiée au savoir sous toutes ses formes, soit un foisonnement de conférences, expositions, marchés, concerts qui donnent envie d’apprendre et comprendre tout en festoyant. Une cantine-ressourcerie pour réfléchir à l’alimentation durable et la gestion des déchets, un amphithéâtre et un Grand Plateau de 1 000 m² pour se réunir y favorisent échanges et rencontres.

Même état d’esprit à Bercy Beaucoup, tiers lieu dans le quartier Bercy-Charenton (12e arrondissement) mêlant jardins partagés, ressourcerie, restauration-guinguette (avec four à pain !) et nuits enflammées à la Boîte à Sardines, la plus petite discothèque du monde !

Qui dit ville durable, dit festival écoresponsable et ambiance survoltée. Début juin, direction le bois de Vincennes pour assister à We Love Green, évènement incontournable pour les amateurs de musique pop,  imaginé comme un laboratoire de recherches en plein air, un lieu d’expériences globales et immersives, festives et citoyennes, créatrices et responsables, artistiques et durables avec conférences et ateliers entre deux concerts. On aime !

パリ とその周辺にも、環境や社会課題に向き合うサードプレイスが数多く存在します。

15区の都市農園「ナチュール・ユルベーヌ Nature Urbaine」や、ムードンの森にある文化施設 アンガール・イグレック Hangar Y では、自然とアートを融合した体験が楽しめます。

また、旧大学キャンパスを活用した「セジュール Césure」では、展示、マーケット、講演会、コンサートなどが開催され、“学びと交流の場”として注目を集めています。

ベルシー地区の ベルシー・ボークー Bercy Beaucoup では、共有庭園やリサイクル活動、ギャンゲット文化も。

さらに6月には、ヴァンセンヌの森で開催される We Love Green が、音楽・環境・市民活動をつなぐ大型フェスとして人気です。


We Love Green フェスティバル

📅2026年6月5日~7日

サステナブルな街とは?

ローカル食材を味わう。
自転車や公共交通機関で移動する。
環境配慮型ホテルに泊まる。
地元の職人によるものづくりに触れる。
エコフェスや都市農園に参加する。

いまフランスの都市では、「楽しさ」を犠牲にすることなく、より環境にやさしい旅のあり方が広がっています。

目指しているのは、

  • CO₂排出削減
  • エネルギー効率向上
  • 自然環境保護
  • 地域との共生
  • 暮らしやすさ向上

そして、訪れる人にも、暮らす人にも心地よい街づくりです。

“グリーン”で“楽しい”フランスの街へ、ぜひ出かけてみませんか?
 

by Filliâtre Pascale

Journaliste-voyageuse. Je suis souvent allée au bout du monde chercher ce que la France offre… juste à côté. [email protected]

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