プロヴァンス産のオリーブオイルを、さまざまな形でどうぞ

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オリーブオイルは、プロヴァンス料理の要。
© Kerim/adobestock - オリーブオイルは、プロヴァンス料理の要。

読了目安時間: 0 分8年1月2020日に公開

3つのAOC (原産地呼称保護)および2つのAOP(欧州レベルでの原産地呼称保護)に認定されているプロヴァンスのオリーブオイル。地中海料理には欠かせない調味料です。効能も多く、化粧品にも使われています。オリーブ園での散策、圧搾所での試食、珍しいデザートを扱うブティック・・・プロヴァンスでは、オリーブオイルをさまざまな形で楽しむことができます。

オリーブオイルについてあらゆることが学べる博物館

リュベロン地区のオリーブオイル美術館
© Musée de l'huile d'olive - リュベロン地区のオリーブオイル美術館

リュベロン(Lubéron)地方のオペード(Oppède)に、新しくオリーブオイルに特化した博物館がオープンしました。オリーブの木の種類、収穫や圧搾の技法、地中海食における位置付け、オリーブオイルの利用法の歴史や変遷など、オリーブオイルの1から10まで知ることができるでしょう。

博物館は、ワインとオリーブを生産するドメーヌによって設立されたもので、モダンな展示室には伝統産業であるオリーブに関わるさまざまな器具が陳列され、楽しみながらオリーブについて学ぶことができます。圧搾用の古い臼も復元されました。見学後は、オリーブオイルの味わい方も変わるに違いありません。

オリーブオイル博物館(フランス語)

理想のオリーブオイルが買えるブティック

アンティチョークの風味がいいか、あるいはカットされたハーブ、またはトマトの葉の香りがいいか。マルセイユの旧港(Vieux-Port)に面したブティック、プラス・デ・ズイル(Place des Huiles)を訪れたら、あれこれと迷いながら自分の一番好きな香りのオリーブオイルを見つけるのに夢中になることでしょう。

選びきれない場合は、フレデリック・アミーFrédéric Amyさんにアドバイスを求めましょう。ヴァレー・デ・ボー(Vallée des Baux )のAOPの審査員メンバーを務めるアミーさんなら、適切なアドバイスをくださるに違いありません。元々はギャラリーのオーナーであったアミーさん。2015年よりオリーブのテイスティングを学び、アートスペースであったギャラリーをオリーブの殿堂へと変えてしまいました。 お店で扱うのは22種類ものオイル。強弱さまざまな風味、苦味、辛味(胡椒の香り)のオリーブを丁寧に選びました。ブティックでは、プロヴァンス産の極上オリーブオイルだけではなく、マルセイユ石鹸も扱っています。石鹸は、もちろんオリーブオイルがベースのものをどうぞ。 プラス・デ・ズイル(フランス語)

圧搾所を訪れる1日

プロヴァンスのオリーブの木
© skampixelle/Adobe Stock - プロヴァンスのオリーブの木

オリーブの木々が風景を彩るプロヴァンス地方。アルピーユ山脈(Les Alpilles)やロンド・レ・モール市(Londe-Les-Maures)、リュベロン地方(Luberon)をはじめ各地の多くのオリーブ園では、散策ができるように園内が解放され、圧搾所の見学やテイスティングに観光客を受け入れています。 レ・ボー(Les Baux)にあるドメーヌ・カストラス(Domaine Castelas)では、曲がるくねった木の続くオリーブ林を散策し、その後生産方法についての解説を聞いたり、プロヴァンス地方屈指のオリーブオイルのテイスティングを楽しんだりすることができます。 ドメーヌ・カストラスから少し行ったムーリエス(Mouriès)では、圧搾所のムーラン・サン・ミッシェル(Moulin Saint-Michel)を見学しましょう。1744年より、アルピーユ山脈の生産者のオリーブを圧搾しています。ロッシ家(Rossi)も、3代前からこのモダンな圧搾所を利用。ロッシ家が生産する、緑色から紫色へと色づいたばかりのオリーブから作るオイル「フリュイテ・ヴェールfruité vert」を味わう絶好の機会となるでしょう。

ムーラン・カストラス(公式サイト) ムーラン・サンミッシェル(公式サイト)

エクス・アン・プロヴァンスおよびムリエスで新搾りのオリーブオイル祭り

プロヴァンス産オリーブ
© ALF photo/Adobe Stock - プロヴァンス産オリーブ

オリーブの収穫は、通常11月から12月にかけて行われます。最初の圧搾から得られるのは、格別に辛味とパンチの効いたオイルのフリュイテ・ヴェール。この新搾りのオリーブオイルを祝う祭りが、エクス・アン・プロヴァンスとムリエスでこの時期に開催されます。オリーブの実や、タップナードやオリーブ入りビスケットなどオリーブをベースにした食品などが屋台に並びます。

タップナードが好きなのにお祭りに行くことが叶わなかった方には、モッサーヌ・レ・ザルピーユ(Maussane-les-Alpilles)にある、ジャン・マルタン(Jean Martin)さんのブティックがおすすめです。オリーブオイルをベースにしたさまざまな商品を展開しており、ブティックで購入することができます。

ムリエス(フランス語) エクス・アン・プロヴァンス(フランス語)

オリーブオイル入り化粧品を使ったスパででリラックス

オイルには豊富な栄養分があり、花にはリラックス効果や癒し効果、そして葉には抗酸化作用があると言います。そんなオリーブに注目したのが、コスメブランドのユンヌ・オリーブ・アン・プロヴァンス(Une olive en Provence)のクリエイターたち。モッサーヌ・レ・ザルピーユにあるブティックでは、アナベル(Annabel)と実家がアルピーユ山脈でオリーブ圧搾所を営むジャン=バティスト・クナン(Jean-Baptiste Quenin)が、石けんやシャワージェル、ボディーケア商品、フェイスケア商品などオリーブオイルをベースにしたさまざまな化粧品を案内してくれます。レ・ボー・ド・プロヴァンスにあるホテル・ボーマニエール(hôtel Baumanière)もユンヌ・オリーブ・アン・プロヴァンスが展開する商品に魅せられ、ラグジュアリーなスパに採用。南仏らしいケアを受けることができます。

ユンヌ・オリーブ・アン・プロヴァンス公式サイト(フランス語) ホテル・ボーマニエール公式サイト(フランス語)

オリーブオイルを使ったさまざまな食品

プロヴァンスのオリーブオイルは、スイーツも香り豊かなものにし、どこにも真似できない味に

  • エクス・アン・プロヴァンスの郷土菓子、ジバシエ 小麦粉、砂糖、オリーブオイル、オレンジとレモンの皮。以上がジバシエの材料です。エクス・アン・プロヴァンスの特産品でポンプ・ア・リュイルとも呼ばれ(酵母は不使用)、プロヴァンスでクリスマスに食される13種類のデザートのひとつにも数えられます。ジバシエ作りで名を馳せたのが製菓職人ピエール・ピアンティノ(Pierre Piantino)さん。 エクス・アン・プロヴァンス市内リシェルム広場(Place Richelme)に木曜と土曜の朝にたつ市場に出店しています。

  • マルセイユのチョコレート マルセイユのショコラティエ、フランチェスコ・マルトラナ(Francesco Martorana)さんが考案したのは、 カカオ70%のブラックチョコレート、スイートアーモンド、砂糖漬けのオレンジ、エキストラバージンオリーブオイルをベースにした菓子、エスペランティーヌ(Espérantine)。オリーブの葉を象ったこの菓子は、マルセイユ市内中心の2ヶ所に展開するブティックで購入することが可能です。

  • ジェムノの伝統菓子、ババ ジェムノ(Gémenos)にある高級フレンチレストランのラ・マグドレーヌ(La Magdeleine)。シェフのマティアス・ダンディーヌ(Mathias Dandine)が今冬提案するのは、伝統菓子のババに柑橘類を使い、アイスクリームを添えて、さらにコクのあるオリーブオイルでのばしたソースをかけること。

  • 柑橘類入りのオリーブオイルでスイーツを 柑橘類とオリーブオイルの組み合わせは、ドメーヌ・デュ・ジャッソン(domaine du Jasson)でも大成功を収めています。このドメーヌのオリーブや柑橘類は大半がラ・ロンド・レ・モール(La Londe-Les-Maures)で圧搾されています。非常に香り豊かなオリーブオイルで、パティシエのクレマン・ヒギンズ(Clément Higgins)さんも大のお気に入り。このオイルを使ったレモンケーキは絶品です。気分が乗った時に作られ、マルセイユ市内に2店舗あるブティック、レ・ブリコルール・ド・ドゥースール(Les Bricoleurs de douceurs)で販売されています。

Cabon Charlotte

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