クリスマスイルミネーション：12月を彩るフランスの町

毎年12月になると、リヨンは “光の都” の座をパリと競い合うほど街が輝きます。
その起源は1852年12月8日、リヨンの人々が窓辺に小さなランタンを灯した伝統にさかのぼります。やがてこの習わしは発展し、1999年以降はアーティスティックなフェスティバルとして生まれ変わりました。

フェスティバル期間の4日間には、国内外の照明デザイナー、映像クリエイター、グラフィックアーティスト、インスタレーション作家など、いま最も注目されるクリエイターたちが集結。リヨンの街は、独創的で驚きに満ちた、そして何よりも光あふれる作品で彩られます。

2025年は12月5日から8日まで開催予定。
冬の夜を美しく照らす「光の祭典」を、ぜひ体験してみてください。

▶ リヨン 光の祭典

ンシー湖を見下ろすアルプスの麓、マントン＝サン＝ベルナール城は、年末のホリデーシーズンになると“サンタクロースのお城”へと姿を変えます。
訪れる人を魔法の世界へ誘う、夢いっぱいのクリスマス体験が待っています。

ライトアップされたクリスマスツリーやきらめく装飾は、子どもたちの目を輝かせることでしょう。
また、サンタクロースの工房では、オーナメント作りやサンタへの手紙、クリスマスリース、キャンドルホルダーやコースター作りなど、創作体験も楽しめます。

さらに、スケートリンク、クリスマスの物語を読み聞かせるガイド付き城内ツアー、音楽イベント、キッズ向けショー、手仕事が並ぶクリスマスマーケットなど、アクティビティも盛りだくさん。
8～12歳の子どもたちは、3〜5名のチームで参加する宝探しイベントにも挑戦できます。

希望すれば、ガイドと一緒に城内を見学することも可能です。

サンタクロースのお城（マントン＝サン＝ベルナール／アンシー近郊）
📅開催期間：2025年11月14日～2026年1月3日

ヨーロッパでも屈指の美しさを誇るナンシーのスタニスラス広場は、1983年からユネスコ世界遺産に登録されている街の象徴的なスポット。
クリスマスイルミネーションの季節には、必ず訪れたい場所のひとつです。

夜になると、市庁舎の壮麗なファサードにプロジェクションマッピングが映し出され、ロレーヌ地方の守護聖人・サン＝ニコラの伝説が鮮やかに蘇ります。
子どもも大人も思わず見入ってしまう幻想的な光のショーです。

サン＝ニコラ祭の期間中は、カラフルなパレードやグルメ＆クラフトのマーケット、子ども向けのさまざまなイベントなど、街じゅうが祝祭ムードに包まれます。

ナンシー　サン＝ニコラ祭
📅開催期間：2025年11月21日～2026年1月4日

アンジェの中心市街地では、今年どんなクリスマスイルミネーションが登場するのでしょうか？
それが明らかになるのは12月初旬。サンタクロースが馬車に乗ってメール庭園に到着し、市長から“街の鍵”を受け取るその日です。そこから、街を彩る光の装いが一斉に披露されます。

なかでも注目を集めるのが、アンジェ独自のゴシック様式“ゴシック・アンジュヴァン”を代表するサン＝モーリス大聖堂のファサードに投影されるカラフルなプロジェクション。毎年多くの人が心待ちにしている人気演出です。

サンタクロースの家や村、妖精たちのワークショップ、クリスマスマーケットやクラフト市、若手農家によるミニ動物園など、家族で楽しめるアクティビティも盛りだくさん。年末のワクワク感を共有しながら、にぎやかな冬を迎えることができます。

アンジェ「Soleils d’Hiver（冬の太陽）」／ペイ・ド・ラ・ロワール地方
📅開催期間：2025年11月27日～2026年1月4日

ブルターニュ地方の州都レンヌは、早くから街の歴史的建築物を光で演出してきた街として知られています。今年も、市内の通りや広場でクリスマスイルミネーションが点灯します。

サン＝ジェルマン広場には、木製のクリスマス飾りや小さな妖精たち（リュタン）が登場。
また、11月29日には華やかな光と音楽のパレードが開催され、冬の祝祭シーズンの幕開けを盛り上げます。

クリスマスを待つ間も、市内各所でさまざまなイベントが行われ、歩くだけで楽しい季節です。

レンヌのクリスマス（ブルターニュ地方）
📅開催期間：2025年11月29日～2026年1月4日

▶アール・ド・ヴィーヴルとアール・デコの街、レンヌ3日間の旅

シャンパーニュの中心都市エペルネでは、毎年12月半ばに「アビ・ド・リュミエール（光の衣装）」が街を彩ります。クライマックスとなるのは、市庁舎のファサードに映し出される壮大な音と光のショー。観客はエペルネの歴史の世界へと誘われ、その後には華やかな花火が冬の空を染めます。

3日間にわたって街は祝祭ムード一色に。
街を練り歩く劇団、光のインスタレーション、ガストロノミーのパフォーマンス、クラシックカーのパレードなど、多彩なイベントが続きます。さらに、シャンパーニュの名だたるメゾンでは、ショップが期間限定のバーに変身し、スパークリングワインの試飲を楽しむこともできます。

エペルネ「Habits de Lumières」（シャンパーニュ地方）
📅開催期間：2025年12月12日～14日

トゥールーズの街を彩るクリスマスイルミネーション散策は、今年もまずキャピトル広場 Place du Capitole と、100以上のシャレーが並ぶクリスマスマーケットから始まります。

そのあとは、きらめく噴水が輝く Place Wilson や、なんと400本ものモミの木を使って作られた巨大クリスマスツリーが立つ Allées Jean Jaurès へ。冬の夜を照らす幻想的な風景に思わず足が止まります。

さらに、ショッピングストリートとして人気の高い Rue d'Alsace-Lorraine も特別なライトアップが施され、買い物の合間につい空を見上げたくなるはずです。

トゥールーズのクリスマス
📅開催期間：2025年11月27日～12月28日

フランス北部オー＝ド＝フランス地方にある、ゴシック建築の最高傑作として知られるアミアン大聖堂 Cathédrale Notre-Dame d'Amiens。
フランスで最大規模を誇るこの大聖堂は、11月末から年末にかけて光の衣装をまとい、荘厳な姿で人々を迎えます。

期間中、毎晩50分間の音と光のショーが行われ、ファサードが幻想的な光に包まれます。
さらに例年、街の中心では詩的な光のパレードが開催され、祝祭シーズンの幕開けを鮮やかに告げます。その後には、北フランス最大規模となるクリスマスマーケットがオープンし、100のシャレーが並ぶ温かな雰囲気に包まれます。

アミアンのクリスマスイルミネーション（オー＝ド＝フランス地方）
📅開催期間：2025年11月21日～12月30日
📅大聖堂での光のショー：2025年11月28日～12月28日

▶ アミアン街歩き　美と歴史をたどる旅

バスク地方のビアリッツでは、年末のホリデーシーズンになると、街の象徴的なスポットが次々にライトアップされます。
ロシェ・ド・ラ・ヴィエルジュ から カジノ・ドゥ・ラ・グランド・プラージュ、旧港（ポール＝ヴュー）、そして ビアリッツ市庁舎（オテル・ド・ヴィル） ままで、名所の数々が光に包まれ、夜の散策が一段とロマンティックになります。

12月20日から1月4日までは、これらの建物のファサードに音と光のショーも上映され、街全体が幻想的な光の舞台に変わります。

さらに、クリスマスマーケット、サンタクロースの巡回、毎週水曜のキッズ向けアクティビティなど、イベントも盛りだくさん。バスク文化を代表するキャラクター、オレンツェロが登場する特別な時間もあり、クリスマス前のワクワクをいっそう盛り上げてくれます。

「Biarritz en Lumière」／ビアリッツ（バスク地方）
📅開催期間：2025年11月28日～2026年1月4日

ファーブル美術館（Musée Fabre） から 凱旋門（アーク・ド・トリオンフ／Arc de Triomphe de Montpellier）、オペラ・コメディ（Opéra Comédie Montpellier）、県庁舎（プレフェクチュール）、サン＝ピエール大聖堂（Cathédrale Saint-Pierre de Montpellier）、そして ペイルー遊歩道（プロムナード・デュ・ペイルー／Promenade du Peyrou） まで──

モンペリエを代表する10か所以上の名所が、週末のフェスティバル「Cœur de Ville en lumières」で一斉にライトアップされ、クリスマスイルミネーションの幕開けを華やかに飾ります。

街では16種類のアート映像による音と光のプロジェクションが行われ、歴史地区エキュソン（L’Ecusson）の豊かな建築遺産が、いつもとは違う表情で浮かび上がります。

Cœur de Ville en lumières
📅開催期間：2025年11月13日〜15日

モンペリエのクリスマスイルミネーション
📅期間：2025年11月28日〜12月31日