南フランスで発祥した、国民的スポーツ『ペタンク』

フランスで人気なスポーツと言えば、ラグビーやサッカーなどが有名ですが、フランス国民の日常生活の中で広く親しまれているスポーツとしては『ペタンク』が一番に挙げられるのではないでしょうか。

以前フランス観光開発機構の公式Twitterで行ったスポーツに関するアンケート (外部リンク) でも、「せっかくフランスに行くんだからペタンクをやりたい」「やっぱ、老若男女楽しめるペタンクだべ。」といったコメントが見受けられ、日本でもペタンクがフランスのスポーツとしてよく知られていることが分かります。

フランスの国民的スポーツ「ペタンク」

ペタンクは、約100年前に南フランスの港町ラ・シオタLa Ciotatで発祥した伝統的な球技です。その語源は、プロヴァンスの方言で「両足を揃える」の意味の『ピエタンケ』という言葉から転じたと言われています。

ペタンクの主なルール

ビュット(目標球)に、ブール(思いボール)を投げ合い、相手より近づけることで得点を競う競技です。相手のブールに自分のブールを当てて、はじき飛ばす、味方のブールに押すように当て、ビュットに近づける、ビュットに当てて味方のブールに近づけることもできます。ゲームは、トリプルス(1チーム3人),ダブルス(1チーム2人)、シングルス(1人対1人)の形式で行われます。トリプルスでは、各自が2個のブールを、ダブルス・シングルスでは、各自が3個のブールを投げます。

ペタンクの魅力

球を投げたり、当てたり、転がしたり、滑らしたり…と、チームごとに戦略を練ることで優勝を目指せることから、年齢や体格にかかわらず、子供からお年寄りまで楽しむことができるのがペタンクの魅力です。

フランスでは至る所に、誰でも自由に使えるペタンク場があり、老若男女が玉遊びに興じている光景が良く見られます。公益社団法人日本ペタンク・ブール連盟 (外部リンク) によると、フランスでは500万人以上がプレーを楽しんでおり、その内40万人がペタンクのライセンスを持ち様々な大会に参加しているようです。近年はフランスだけでなく、ヨーロッパや東南アジアでも人気が高まっており、2024年のオリンピックフランス大会では正式種目に採用されることも期待されています。

ペタンクの世界大会

南仏のマルセイユでは毎年、ペタンクの世界大会が行われています。59回目の開催となる2020年は8月30日から9月2日まで行われる予定です。
https://www.mondiallamarseillaiseapetanque.com/ (外部リンク)