わあ、素敵な帽子!

パリでのショッピングの際、個性的でシックで目を引くような帽子を探したりしませんか?腕のいい帽子職人や帽子専門店のおかげで、ベレー帽やソフト帽、パナマ帽が再び脚光を浴びています。鋳物の型と幾千ものピンを使い、素晴らしい技術の力と細やかさが相まって素敵な帽子が創られ、パリ市内をエレガントでスタイルのあるものにしてくれています。
パリでおすすめの帽子店をご紹介しましょう。

メゾン・ミッシェル 〜 シャネルに寄り添って

1936年創業のメゾン・ミッシェル (Maison Michel)。アートディレクターであるプリシラ・ロワイエ(Priscilla Royer)さんは「帽子をかぶると自由になれる」と語ります。創業当初はパリからほど近い場所でマッチを生産していましたが、今ではオーナー企業のシャネルをはじめ、有名ブランドに毎年200モデルほどを創っています。職人たちは乾燥機や窯を使って帽子の形を作り出していきます。アトリエには3000個もの菩提樹製の木型があるのです。その後、アトリエの主任や高い専門技術を持った職人がストレッチ布や麦わらなどを使って制作をしていきます。
メゾン・ミッシェル公式サイト (外部リンク) (フランス語)

ベレー帽の代表的メーカー、ロレール

フランスでは、帽子と言えば、それは何をさておいても、ベレー帽のこと。メゾン・ロレール(Maison Laulhère)は1840年よりベアルン地方(le Béarn)のオロロン・サント・マリー(Oloron Ste Marie)でベレー帽を作り続けており、無形文化財企業として認証されています。メリノウール製、ときにレザー製もあるベレー帽はすべて一点もの。2年前にはパリの中心に店舗を構えました。少々目立つかな、と思いつつも被るフランスの象徴、エレガンスの象徴とも言えるベレー帽が店内に並びます。
メゾン・ロレール公式サイト (外部リンク) (フランス語)

パリのパナバ帽 〜 ラ・スリーズ・シュル・ル・シャポー

ラ・スリーズ・シュル・ル・シャポー(La Cerise sur le Chapeau)は17区にあるおしゃれなガレージを利用した店。オートバイのコレクションとともに並ぶ帽子は地下のアトリエで作られています。1900年製のアルミの型が使われ、手でペダルを操作してプレス機を作動させています。フェルトあるいは麦わらをベースにした帽子が6タイプ、6種類の大きさがあり、非常に多くの色が用意されています(グログランリボンは60色)。200ユーロ以下で一点ものを入手することができます。

ラ・スリーズ・シュル・ル・シャポー公式サイト (外部リンク) (フランス語)

アンソニーペト 〜 個性的なタッチを加えたい時

30年以来、ティクトンヌ通り(rue Tiquetonne)にある帽子店、アンソニーペト(Anthony Peto)の人気のアイテムは、出身国でもあるアイルランドのハンチング。時にやりすぎでは、と思うほど個性的な二色の麦わら帽やファシネーター(髪飾りのような婦人用帽子)も多くの人々を惹きつけてきました。製作されているのは、ブティックのすぐ隣、フォーブール・サン・ドニ通り(rue du Faubourg Saint-Denis)にある建物の2階。フェルトまたは麦わらでできた円錐形のベースが、技術の高さに定評のある職人たちの手によって蒸気を当てられ、形成され、装飾され、そして傑作品へと姿を変えていきます。
アンソニーペト公式インスタグラム (外部リンク) (フランス語)

マドモワゼル・シャポー 〜 スターにウインク

マドモワゼル・シャポー(Mademoiselle Chapeaux)のブティックの壁面を覆い尽くすのは、キャペリンハット(つば広帽子)やかんかん帽。店の奥で帽子が作られています。この店では10数種類の中から好みの形と麦わらを選ぶことができます。グレタ・ガルボやオードリー・ヘップバーンをイメージした帽子のご用意もあります。
マドモワゼル・シャポー公式サイト (外部リンク) (フランス語)

メゾン・クルトワ 〜 ハットバー

メゾン・クルトワ(Maison Courtois)の誕生のきっかけは、マルグリット・クルトワ(Marguerite Courtois)とベランジェール・クルトワ(Bérengère Courtois)の母娘と帽子職人のフレデリック(Frédéric)の出会い。メゾンはカルチエ・ラタンにあるブティックに加え、マレ地区にも店舗をオープンさせました。2019年には、メゾン・プティジャンmaison Petitjean)製のシルクリボンが結ばれたストローハットは売り切れに!装飾アクセサリーバーで、帽子をカスタマイズすることもできます。
メゾン・クルトワ公式サイト (外部リンク) (フランス語)

サンドリンヌ・ブール 〜 ロマンティックな帽子

「帽子作りには、羽根細工、刺繍、花飾り、金細工などさまざまな伝統技術が必要です」と語るサンドリンヌ・ブール(Sandrine Bourg)さん。ヴォージュ広場(Place des Vosges)からすぐの店には、ヘアバンドやカクテルハットなど優美で詩情あふれる作品が並びます。「iの文字の上の点のように、男女を問わずシックな人々の頭を飾るもの」とのこと。
サンドリンヌ・ブール公式インスタグラム (外部リンク) (フランス語)

クロティルト・トゥーサン 〜 独創的な作品

ディオールで修行したクロティルト・トゥーサン(Clotilde Toussaint)はすべて手作業で多義にわたる帽子作りの面白さにすっかりはまりました。フランスに4名いる、M.O.F(フランス国家最優秀職人章)に認定された帽子職人の一人です。その卓越した技術をもって製作された帽子は、工芸品と芸術品の垣根を取り去ってくれます。
クロティルト・トゥーサン公式サイト (外部リンク) (フランス語)