オランジュリー美術館

オランジュリー美術館は、パリの中心部にあるチュイルリー宮殿のオレンジ温室として19世紀半ばに建てられました。2006年に大規模な改修工事が行われ、輝きを取り戻した館内では、モネの晩年の大作「睡蓮」と、ウォルター・ギヨーム・コレクションを展示する2部展示で、印象派、フォーヴィスム、キュビスムに至る名作を展示しています。

モネの「睡蓮」Les Nymphéas

目を見張るような大作でありながら同時に、どこか親近感を覚える作品、「睡蓮 Les Nymphéas 」はモネの画風の集大成ともいえる作品。ジヴェルニーの彼の自宅の庭で捉えた光のバリエーションを追究した彼の最大の芸術品と言っても過言ではありません。「睡蓮」は、ふたつの楕円形の大広間の壁いっぱいに、8点の作品で飾られています。天井から降り注ぐ自然光は見る者にあたかもモネのジヴェルニーの庭にいるかのような錯覚を与え、いつまでも絵画を眺めていたくなる気持ちを与えることでしょう。

ウォルター・ギヨーム・コレクションLa Collection Walter-Guillaume

スーティンやモディリアーニを発見するなど、1920年代に芸術界・文学界で活躍し、メセナ活動に力を入れた人物で、有名な画商であったポール・ギヨーム。その妻、ドメニカの死後にオランジュリー美術館に寄贈されたウォルター・ギヨーム・コレクションは、印象派から野獣派、キュビスム、パリ派に至り、パリが芸術の都であったことを実感させる素晴らしい作品群です。

最寄駅: メトロ1号線、8号線、12号線 «Concorde»

Paris 

jardin des Tuileries, 75001 Paris