サン・テティエンヌ:ラグビーワールドカップ2023サポーターガイド

観戦試合を選ぶ

「炊事鍋Chaudron」の愛称を持つサン・テティエンヌのスタッド・ジョフロワ・ギシャールは1931年完成、その後何度もリニューアルを重ねて来ました。総収容人数4万2152。ラグビーワールドカップ2023の会場の中では最も長い歴史を持つビンテージスタジアムです。サン・テティエンヌでは4試合が予定されています。

  • 2023年9月9日 (土)13:00 イタリア対ナミビア(プールA)
  • 2023年9月17日(日)17:45 オーストラリア対フィジー(プールC)
  • 2023年9月22日(金)17:45 アルゼンチン対サモア(プールD)
  • 2023年10月1日(日)17:45 オーストラリア対予選トーナメント勝者(プールC)

チケット入手はオンラインチケット販売 (外部リンク) で2022年9月13日18時から可能になっており、大会全48試合のチケットがここで入手できます。サポーターは「2023ファミリーFamille 2023」に登録することでチケットの優先販売ほか多数の特典を得ることができます。

スタジアムその他へは環境にやさしい移動手段で

スタッド・ジョフロワ・ギシャールは町の中心部から近いので、元気なサポーターなら歩いて行くこともできるでしょう。旧市街からは45分以内で行かれます。他には公共交通機関でも。バスとトラムはどちらもスタジアムまで通っており、試合がある夜は増便されます。これは便利!
試合開始前に少し暖まりたければ、無料の貸し自転車Vélivertで街中を走るのも可能です。
簡単便利に移動するなら、サン・テティエンヌの観光案内所でシティカードを購入しましょう。市内の交通網に乗り放題の上、ほとんどの美術館・博物館にも無料で入場できます。

サン・テティエンヌの公共交通機関 (外部リンク)
無料の貸し自転車Vélivert (外部リンク)

街中で中継観戦…そして第3のハーフタイムを祝う

普段は地元のサッカークラブチームの勝利に大盛り上がりしている町なら、どこかのバーでビール片手に(でもほどほどに)試合を観戦するのは、地元の文化に馴染みたい人には必須です。サン・テティエンヌのバーを語るなら、マルティール・ド・ヴァングレMartyrs de Vingré通りは外せません。この「飲兵衛通り」は学生たちが好んで通い、夜遅くまで賑わっています。そこから数百メートル先のジャン・ジョレスJean Jaurès広場にはバー「シ・ナシオンSix Nations」があります。ラグビーを思わせる店名とイギリスのパブを彷彿とさせる赤い正面壁、この新しいバーは、ラグビーワールドカップを街中で観戦するには外せないスポットになることでしょう。

シ・ナシオンSix Nations (外部リンク)

地元の産品を味わう

マゼラ・ビルトキ屋内市場les halles Mazerat-Biltokiは、町の中心部にできたサン・テティエンヌの新しい食のスポット。創建は1872年に遡るこの市場は、今その輝きを取り戻し、再び食や手工芸の商店で賑わっています。ここに来る人は買出しをし、テラスでカフェを飲み、市場の商品でその場で作られたおいしい料理を食べるのです。高品質のストリートフードも手でつまんで食べられます!地元名物のラペ・ステファノワーズ(千切りジャガイモのガレット)にサラソン(ヨーグルト状に泡立てた白クリームチーズ)を添えたのはいかがですか?もし料理をする人なら、1919年創業の老舗コルナンCornandのフレッシュなパスタをお忘れなく。デザートにはヴァイスのチョコレートを。こちらはなんと1882年からサン・テティエンヌに出店しています!
美味しく、しかも環境に配慮した食を求めるなら、シテ・デュ・デザイン内の食堂「ファビュルーズ・カンティーヌFabuleuse Cantine」へ。ここでは周辺地域の売れ残り食材(地元の有機産品に限る)を創作料理に変身させています。

マゼラ・ビルトキ屋内市場les halles Mazerat-Biltoki (外部リンク) -
コルナンCornand (外部リンク)
ヴァイスのチョコレート (外部リンク)

サン・テティエンヌの必見スポットをめぐる

サン・テティエンヌは19世紀フランスの産業の中心でしたが、過去の栄光に胡坐をかくことはしませんでした。独自性、創造性、革新性の町サン・テティエンヌは、ル・コルビュジエの大胆な現代建築をヨーロッパで唯一1ヵ所に集めた場所、ル・コルビュジエサイトsite Le Corbusier を創ったのです。それは町がユネスコ創造都市ネットワークに認証される以前のことでした。近代現代美術館(MAMC)はパリのポンピドゥーセンターに次ぐ現代アートのコレクションを所蔵しています。さまざまな用途変換のひとつに「シテ・デュ・デザインCité du Design」があります。旧武器工場がデザインをテーマにした複合施設となり、有名なサン・テティエンヌアート&デザイン高等専門学校もここに入っています。現代アートが見たければギャラリー・セッソン・ベネティエールもおすすめです。1200㎡の展示スペースには絵画のみならず、かなり大掛かりなオブジェも展示されています。サン・テティエンヌ国際デザインビエンナーレの会場にもなっているシテ・デュ・デザインは、今もなお変貌を続けています。さらに新しくなった創造と革新の場がその全貌を現すのは2025から2026年、大規模なイベントホール、複数の展示室、ホテル1軒が加わる予定です。

近代現代美術館(MAMC) (外部リンク)
シテ・デュ・デザインCité du Design (外部リンク) :
ギャラリー・セッソン・ベネティエール (外部リンク)

サン・テティエンヌ周辺をめぐる

観戦の合間に少し足のしびれを直したくなったら、ピラPilat地方自然公園へ。ハイキングやマウンテンバイク好きにはパラダイスです。このあたりでは一番標高の高いペルトリ峠Crêt de la Perdrix (1432 m)からはアルプス山脈やの荘厳なパノラマを望めます。オーヴェルニュ=ローヌ・アルプ地方の野生的な自然が好きなら、絵のようなサン・ヴィクトール・シュル・ロワール村Saint-Victor-sur-Loire周辺のロワール峡谷自然保護区域にもぜひ。気持の良い9月の一日をロワール河畔の細かい砂の岸辺で過ごすもよし、村まで登って中世のお城に行けば、大河ロワールを見下ろす絶景も楽しめます。

ピラPilat地方自然公園 (外部リンク)
サン・ヴィクトール・シュル・ロワール村 (外部リンク)

どこに泊まる

サン・テティエンヌは巨大都市ではなく人が歩いてめぐれる大きさ。スタジアムにも公共交通機関で行かれるので、泊まるのは町の中心部がおすすめです。たとえば最近開業したシティ・ロフト・ホテルCity Loft Hôtelは3つ星のアパートメントホテルで86室あり、マズラ屋内市場や美術工芸館Musée de l’Art et de l’Industrieのすぐ近く。ここでは食事も大切で、地元の有機農法の食材が使われています。「発見パックforfait « Découverte »」に含まれる「シティカードCity Card」も便利です。もっと北に行くとスタジアムの近く(徒歩30分)に新しくできたノヴォテルNovotel(3つ星77室)があります。駅にも近いビジネス街のホテルですが、おすすめポイントは200㎡の屋上で外の空気を吸いながら朝食がとれること。

シティ・ロフト・ホテルCity Loft Hôtel (外部リンク)
ノヴォテルNovotel (外部リンク)