味覚を刺激するナントのレストラン5選

ナントのレストランが熱い。かつてブルターニュ公国の首都であったナントでは、若い世代のシェフたちが(男女問わず)大活躍しています。ビストロのムード、土地ならではのインスピレーション、ヴィーガン時代の傾向、洗練されたレシピ…シェフたちが皿の上でそれぞれのスタイルと素材使いを繰り広げます。美味しく、新鮮、時に大胆…。さあ、どうぞ召し上がれ!

アメニテ(Aménité)、ビストロの団欒ムードを

「アメニテ」を辞書でひもとけば、「魅力に満ちた親しみやすさ」のこと。リシャール・コルネがナント市庁舎にほど近いレストランの名前に選んだのは、この可愛らしく、少し古風だけれどとてもやさしい響きの言葉。ひっそりとした道、秘密のテラス、内部は青と白を基調としたシンプルな装飾…。元トレーダーだというシェフはひかえめなお人柄。地元の魚市場から仕入れた魚、地元の農家で生産された肉、近隣のぶどう畑で造られたオーガニックワインなど、ナントのテロワールへの誇りを感じるメニューです。アップル・トピナンブールのタルトレットやスパイスをきかせたアイスクリームなど、創意に富み、繊細で、生き生きとして、色鮮やかで繊細な逸品をお楽しみください。
Restaurant L'Aménité (外部リンク)

カノペ(Canopée)、緑のブラッスリー

工場からワインカーヴへ、労働者からワインの愛好家へ…これまでに幾度も生まれ変わってきたナントのマルソー通り16番地の最新の姿はなかなかのもの。明るいブラッスリーに改装されたこの場所は緑に包まれています。緑の宝石箱の中にあるようなブラッスリーの高い天井にはガラスが張られ、その下にはエメラルド色の快適なベンチが置かれ、天に近い中二階の居心地の良い一角に腰を落ち着けることができます。コルシカ風の仔牛、ノルマンディー風サーロインステーキまたはホタテ、カリフラワーとほうれん草、海藻風味の泡ソース、ヘーゼルナッツ…。伝統的なフランス料理に一抹のエキゾチックさを醸したメニューが皆さんをお待ちしています。
Restaurant Canopée (外部リンク)

オミジャ(Omija)、五感の覚醒

鴨肉のグラウンドコーヒー風味、カリフラワークリームのホワイトチョコ仕立て…。大胆な向きには、決まりごとや習慣にしばられない味わいや食感を試すことができるお店がここにあります! シェフのロマン・ボネは味覚の冒険家。酸味、苦味、塩味、甘味、スパイシーさのすべてを兼ね備えた韓国の小さな果実、オミジャはボネのインスピレーションの源となっています。偉大なるシェフたちのもとで修行した若きシェフは(ボナは3つ星シェフのピエール・ガニエールのもとで3年間修行)、洗練された「本能の料理」をご紹介します。ガラス屋根とオープンキッチンを備えたウルトラモダンな雰囲気に包まれて、驚きに身をまかせてください(ディナーのメニューは当日のサプライズです)。
Restaurant Omija (外部リンク)

スルス(Sources)、足跡を辿るレストラン

ピロリ広場とブルターニュ公城の近く、奥行のある小さなレストラン(テラス付き)を切り盛りするのは衝撃のデュオです。イングリッド・ドゥファン(Ingrid Deffein)とギヨーム・ドゥコンバ(Guillaume Decombat)は、ナントのガストロノミーを代表するレストラン、リュリュ・ルージェ(Lulu Rouget)とユニ(U.Ni)など素晴らしいレストランで修業を積んだ経歴の持ち主です。二人の若きシェフの料理に使われるのは、彼ら自身によってトレーサビリティが確認された食材です。牛フィレ肉、ブロッコリー、ピーナッツとブラックガーリック風味。ベジタリアン向けには西洋ゴボウ、ナッツのクランブル、梨、ミルクなどいずれも足跡(スルス)をたどることができるすぐれた食材に彼らの創造性と融合させた料理が提供されています。マンネリを嫌う二人のメニューは毎週更新され、好奇心旺盛な美食家たちを喜ばせています。
Restaurant Sources (外部リンク)