ナント:ラグビーワールドカップ2023サポーターガイド

百カ所にものぼる公園や庭園、大河ロワールの畔、至近には大西洋岸。ナントには訪れる人の心をとらえる全てがそろっています。市内のスタッド・ド・ラ・ボジョワールではラグビーワールドカップ2023の4試合が行われます。何はさておき進路を西に取って、豪胆かつ創造性豊かなブルターニュ大公たちDucs de Bretagneの町を目指すときです。ナントへいらっしゃい。驚くほどすてきな体験をお約束します!

観戦試合を選ぶ

国王フランソワ1世がフランスで一番美しい川といったエルドルErdre川。そのすぐそばにあるスタッド・ド・ラ・ボジョワールの芝生を普段走り回っているのはカナリたちCanaris(地元のプロサッカーチームの愛称)ですが、ラグビーワールドカップ2023では、楕円球のサポーターたちの歓声でスタンドは4回熱気に包まれます。

9月16日(土)21:00 アイルランド対トンガ(プールB)
9月30日(土)15:00 アルゼンチン対チリ(プールD)
10月7日(土)15:00 ウェールズ対ジョージア(プールC)
10月8日(日)13:00 日本対アルゼンチン(プールD)

個人向けチケット入手は2022年9月13日18時から可能になっており、大会全48試合のチケットがここで入手できます。サポーターは「2023ファミリーFamille 2023」に登録することでチケットの優先販売ほか多数の特典を得ることができます。詳しくはチケット販売のサイト (外部リンク) まで。

スタジアムその他へは環境にやさしい移動手段で

ナントは1985年他に先駆けてフランスで初めてトラムを再導入した町です。この環境にやさしい乗り物は、2つの停留所がスタッド・ド・ラ・ボジョワールの最寄駅となっていて便利です。自転車もおすすめの交通手段。のべ600キロにわたるきちんと整備された自転車道がある上、市が運営しているセルフサービスの貸し自転車Biclooのステーションが随所にあるからです。ナントではロワール川とエルドル川の水上バスも使えます。トラムの乗車券を提示すれはNavibusに乗船でき、自転車でも乗り込めます。これはうれしい!サポーターはこうして船に乗りエルドル川の岸辺を歩いても会場にアクセスできるのです。

公共交通機関を利用したナント市内の移動手段 (外部リンク)
Biclooでナント周遊サイクリング (外部リンク)

街中で中継観戦…そして第3のハーフタイムを祝う

中世の面影を残すナントのブフェBouffay界隈で、ビアホール ル・ラブレーLe Rabelaisの店構えはまるでスポーツ博物館のようです!試合がある夜は4面の大型スクリーンが、豊富な種類のピール(でもほどほどに)を片手に集まったラグビーファンを楽しませてくれます。アイリッシュパブの雰囲気がお好きなら、大聖堂向い側のギッグズGigg’sがおすすめ。もっとくつろいだ感じがよければLAB =リトル・アトランティック・ブルワリーLittle Atlantique Breweryへ。ここは巨大な元搾油工場が改修され地ビール醸造所に生まれ変わったもので、職人芸的な技術で醸造したビールはその場にあるバー・レストランで味わえます。ロワール河畔の大変見晴らしの良いこの店には、ナント島île de NantesからNavibusに乗ってミニクルーズを楽しみながらアクセスできます。

ビアホール ル・ラブレーLe Rabelais (外部リンク)
アイルランドパブ Le Gigg's (外部リンク)
リトル・アトランティック・ブルワリーLittle Atlantique Brewery (外部リンク)

地元の産品を味わう

甘いもの好きにはたまらないのが名物の四角いビスケット プティブールPetits Beurres。試合の夜、食いしん坊のサポーターはリュックにしのばせて出かけます。食通にはノヂシャ(サラダ菜)を筆頭に地元産の豊富な野菜類が好評です。そしてもちろん大西洋岸の数々の港から直送される新鮮な魚介類も。タランサックTalensacの市場をぐるりとひと回りすれば、またおいしい出会いがいっぱいです。いいレストランが数ある中で、地産地消で100%ビオのカフェ・軽食堂・食料品店 サンSain(=ヘルシー)は試す価値ありです。賑やかなマレシャル・ジョフルMaréchal Joffre通りにあるこの店のオーナーはサミュエルとジョスランの兄弟。二人は塩の産地で有名なゲランドの有機農法農家の出身で、マルシェで仕入れた季節の食材で地球にも人にもやさしい料理を作っています。もっと大規模なところでは、ナント島の新しいフードコートも一見の価値ありです。旧アルストン市場halles AlstomにオープンしたマグマMagmaaには国籍もタイプも違う9つのレストランが入っており、食欲を爆発させてくれることでしょう。

レストランSain (外部リンク)
旧アルストン市場halles Alstom (外部リンク)

ナントを観光する

木と鋼鉄でできた巨大な象はナント市民のマスコット。背中に観光客を満載してナント島をのし歩いています。そのすぐ横にはジュール・ヴェルヌの空想科学小説から抜け出て来たような奇怪な生物のマシーン、そして目が回る巨大なメリーゴーランド。またその近くには興奮渦巻く創造の区域があり、ロワール河畔の旧バナナ貯蔵庫Hangar à bananesは今やバーと展示会場になっていて、こちらも遠回りしても立ち寄る価値があります(自転車か水上Navibusでアクセス可)。
水辺に優雅な姿を見せる城館、広大な屋敷、18世紀の遊興用別荘を水上から眺めるにはヴェルサイユ島île de Versaillesからエルドル川クルーズ(電動ボート)に乗りましょう。ゆったりと水上を行けば、スタジアムに隣接したボジョワールの花公園やバラ園も見えてきます。

Machînes de l'Île (外部リンク)
Floating (外部リンク)Ruban Vert (外部リンク) で電動ボートを借りる

ナント周辺をめぐる

ナントから南へ行けば、ミュスカデやグロプランなどのブドウ畑が広がり、自転車で散策できます。西へ行けばロワール河口の両側に大西洋のビーチ。ジャド海岸Côte de Jadeとその入り江、アムール海岸Côte d’Amourとラ・ボールLa Bauleなどベルエポックの保養地。ラ・ボールはラグビーワールドカップ2023ではアルゼンチン代表チームのベースキャンプ地です。
自然に親しみ体をしゃきっとさせるような小旅行、ナントならそれもかないます。良いアイデアは?河口への行程Parcours Estuaireをたどること。ロワール川沿いにナント市中心部のブルターニュ大公宮殿からサン・ナゼールSaint-Nazaireまで60キロの道のりの途上には大型のアート作品、彫刻、驚くような建築の数々。いずれも国際的に名の知れたアーティストの作品です。美しい海の光の中でこれらの常設展示は年間を通して鑑賞でき、ロワール河岸の整備した道路から自転車でも徒歩でも自由にアクセスできます。

どこに泊まる

ナントでは20軒以上のホテルが欧州エコラベルEcolabel européenの恩恵を受けるか、緑の鍵La Clef Verteラベルに認定されています。それぞれ環境に配慮した商品・サービスの提供、持続可能な観光を実践するホテル・レストランに与えられるものです。ロンシャン地区は市の中心部からは少し外れていますが、トラムがホテル前を通っています。2022年ここにオープンしたル・リュウ・ディLe Lieu-Ditは時代の精神に合った持続可能なコンセプトのホテルです。カラフルな客室は31室、家具は再利用ながら寝具は高級ホテル並み。他にバー、ピッツァリア(テーブルはバドミントンの羽根でできています)、食料品店(100%地元の産品)、イベントホールを備えています。全てはユーモラスなフレスコ画やスローガンで演出され、楽しい村の広場のような雰囲気です。朝食は「50キロ以内」の近距離で調達した食材を用いるほか、水の節約と再利用、バイオガス、グリーン電力、ゴミゼロ運動、そしてバスルームには砂時計を置いてシャワーや歯磨きの時間を計るという徹底ぶり!つまりはさまざまな方法で意識の向上を図っていますが、寝心地は決して悪くないホテルです。

ホテル Le Lieu Dit (外部リンク)