「ボルドーワイン祭り(Bordeaux Fête le Vin)」が、2025年6月19日〜22日にかけて、ガロンヌ川の河岸で開催されます。
ボルドーやヌーヴェル・アキテーヌ地方のワインを味わえる試飲体験、地元食材のグルメマルシェ、歴史的な帆船の公開、ドローンによるナイトショー、家族で楽しめるワークショップまで──
ボルドーらしさを五感で満喫できる年に一度のイベントです。
ワイン生産者と直接ふれあえる4日間
このイベントの魅力は、何といってもボルドー各地のワイン生産者やワイン商たちとの出会い。
毎年恒例でガロンヌ河岸に登場する会場では、彼らが自慢のワインを手に、情熱やこだわりを語ってくれます。
会場では、以下のような名だたるアペラシオンのワインが試飲できます:
- サン・テミリオン、ポムロール、フロンサック
- メドック
- グラーヴ、ソーテルヌ
- ムートン・カデ(バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド)
※ワイン試飲には「試飲パス Pass Dégustation 」の購入が必要です。
ワインと美食のマリアージュ
ワインといえば、美食とのマリアージュも欠かせません。
会場には地元ヌーヴェル・アキテーヌ産の新鮮でサステナブルな食材が並ぶ「グルメマルシェ」が登場。
ジロンドのチーズ、アルカション湾の牡蠣、バスクのシャルキュトリー、ランド産の鴨料理、コレーズの手作りアイス、そして名物・ボルドーのカヌレなどなど。
さらに、魚介や地元農家の直送食材、リムーザン産のお肉を使ったフードトラックも出店予定。まさにヌーヴェル・アキテーヌの味覚が大集結!
さらにイベント直前の6月12日〜15日には、特別先行イベント(Avant-Premières)として、ボルドー市内や周辺のレストラン、ユニークな会場で、料理とワインの極上ペアリングを楽しめる特別企画も開催されます。
地元の人々や生産者との交流も楽しめる、心あたたまる美食体験をどうぞ。

大航海時代の帆船がボルドーに集結
家族で楽しむワイン祭り
今年もボルドー・ワイン祭りには、帆船ファンにはたまらない、格式ある4隻の大型帆船がガロンヌ川の岸辺に停泊します。
- 17世紀のスペインのガレオン船を再現した「El Galeón」
- メキシコ海軍の練習帆船「Le Cuauhtémoc」
- ブルターニュ地方サン・マロ港を母港とする三本マストのバーク船「Le Français」
- 近年修復されたスペインのスクーナー船「Pascual Flores」
冒険心をくすぐるこの光景は、特にお子さま連れのご家族にも大人気です。
家族みんなで楽しめるアクティビティも充実
このイベントは大人だけのものではありません。ワイン文化に親しみながら、家族で楽しめるプログラムが用意されています。
子ども向けには、ワイン樽づくりの体験や感覚を使った遊び、ぶどうにまつわるワークショップ、木のおもちゃを使ったゲームなど、楽しく学べる企画が盛りだくさん。
そして夜には、ドローンによる幻想的なナイトショーも。
ボルドーの空に光が舞う、夢のような演出です。
環境にも配慮した“エコなワイン祭り”
「ボルドーワイン祭り 2025」は、地域との共生・交流・環境への配慮をキーワードに、さらにサステナブルなイベントへと進化します。
たとえば:
- 公共交通機関の利用を促す「試飲パス Pass Dégustation 」には交通チケット込み
- プラスチックゼロを目指す取り組み(ポケット灰皿、カキ殻や吸い殻の回収など)
- 2023年にはごみの排出量を前年より33%削減するという成果も!
このイベントは、ISO20121の国際認証を受けた「持続可能な観光都市・ボルドー」が主導する、エコで楽しいお祭りです
ワインは単なる飲み物というだけに留まらず、それ以上の存在感を放ちます。ボルドーでブドウ栽培やワイン醸造の世界を違った角度から紹介し、土壌を尊び、遺産の再発見の機会を提案するワイン生産家たちを以下に紹介します。

イベントに参加する際のアドバイス
ボルドーワイン祭りは、ガロンヌ川左岸のピエール橋Pont de Pierreとリバークルーズ駐車場River Cruiseの間で開催され、公共交通機関(電車、トラムA、B、C、D、バス)、自転車、または徒歩で簡単にアクセスできます。ボルドーで素晴らしいワイン祭りをお楽しみください(ワインの飲みすぎには注意してくださいね!)。

by France.fr編集部
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