花火、消防士のバル(ダンスパーティー)、軍事パレード――7月14日はフランスの革命記念日。1789年のフランス革命でバスティーユ牢獄が襲撃された日を記念するこの日は、特別な祝日として全国が青・白・赤のトリコロールに彩られます。 この特別な一日を思いきり楽しむためのヒントをご紹介します!
パリ:シャンゼリゼ大通りの軍事パレード

航空ショー、フランス空軍のアクロバット飛行チーム「パトルイユ・ド・フランス」、名門軍学校の生徒による行進、軍用車両のパレードなど…。
毎年7月14日、フランス軍がその多様な顔ぶれで魅せる精密なショーは、フランス国民だけでなく世界中の来訪者を魅了します。
この軍事パレードは、1980年から朝にパリ・シャンゼリゼ通りで行われていますが、かつてはパリ西部のロンシャン競馬場で開催されていました。現在では、凱旋門からコンコルド広場までのルート沿いで、部隊の行進を間近で見ることができます。
また、このパレードは外交的な側面も持ち、外国の元首や政府首脳といった国際的な賓客が招かれることもあります。
パリの7月14日パレードについて、詳しくはこちら(外部リンク・英語)をご覧ください。
花火
フランスのどこにいても、7月14日の夜は花火が打ち上がる特別なひととき!
パリでは、エッフェル塔のふもとから豪華な花火が打ち上げられます。観賞スポットとしては、迫力を間近で体感できるシャン・ド・マルス公園、またはセーヌ川を挟んだ向かい側のトロカデロ広場が定番です。
川にかかる橋の上からは、色とりどりの夜空と水面に映る光のゆらめきを同時に楽しむことができます。
もっと特別な体験をしたい方には、観光船のクルーズがおすすめ。花火の時間に合わせてエッフェル塔の目前に停泊し、まさに“特等席”での観賞が可能です。
さらに見晴らし重視の方には、モンパルナスタワーの展望台やモンマルトルの丘の上からの眺めも格別です。
フランス各地で楽しむ、革命記念日の花火とダンスパーティー
7月14日の夜、フランスではほぼすべての町や村で花火が打ち上げられます。家族でもカップルでも、絶景とともにこの特別な夜を満喫できるスポットは各地に!
たとえばアルプスの街アヌシーでは、湖面に映る花火が幻想的な光景を生み出します。南仏オクシタニー地方のカルカッソンヌでは、中世の城壁から打ち上げられる花火が歴史的な背景を彩ります。
海辺で過ごす休暇中なら、ノルマンディーのエトルタのビーチや、白い断崖の頂上から眺める花火も格別。さらに、コート・ダジュールのカンヌでは、世界のトップ花火師が競演する「国際花火芸術祭」が開催され、華やかなひとときを演出します。
Bals populaires(市民ダンスパーティー)
花火が終わっても、お祭りは続きます!
1880年にフランスの国民の祝日として制定されて以来、各地で屋外ダンスパーティーが開かれてきました。広場や公園、時には消防署の中庭までもがダンスフロアに早変わり。
中でもパリの「bal des pompiers(消防士のバル)」は大人気。伝説によれば、その始まりは1937年、モンマルトルの消防署でのふとしたお祝いからだったそうです。

7月14日の祝日を彩る花火やバル(ダンスパーティー)などのイベントは、当日夜だけでなく、前日の13日に行われることもあります。あるいは、13日と14日の両日開催されることもあるので、事前にスケジュールを確認してから出かけましょう。
また、7月14日はフランスの祝日。観光で訪れる施設やお店の営業状況もあらかじめチェックしておくと安心です。
この日はフランス全土がお祝いムードに包まれる特別な一日。大都市では、花火をよく見える場所を確保したり、消防署でのバルにスムーズに入場したりするには、早めの行動がおすすめです。

by France.fr編集部
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