観戦試合を選ぶ
市内西部に位置し3万6000人を収容するスタッド・ド・ニースでは、ラグビーワールドカップ2023の4試合が行われます。
- 2023年9月16日(土)17:45 ウェールズ対予選ポルトガル(プールC)
- 2023年9月17日(日)21:00 イングランド対日本(プールD)
- 2023年9月20日(水)17:45 イタリア対ウルグアイ(プールA)
- 2023年9月24日(日)17:45 スコットランド対トンガ(プールB)
個人向けチケット入手は2022年9月13日18時から可能になっており、大会全48試合のチケットがここで入手できます。サポーターは「2023ファミリーFamille 2023」に登録することでチケットの優先販売ほか多数の特典を得ることができます。詳しくはチケット販売のサイト (外部リンク) まで。
スタジアムその他へは環境にやさしい移動手段で
試合がある夜はトラムの新線でスタジアムに行くことができます。市の中心部から直接連絡する線が開通したおかげです。試合当日の特別ダイヤ等の詳細は各試合の48時間前にトラムアジュール線Lignes d'Azurのサイトで発表されます。他の交通手段としてはプロヴァンス鉄道chemins de fer de Provenceの長い歴史を持つ「松ぼっくり列車Train des Pignes」に乗り、ニースを出て最初の駅サン・ティシドールSaint-Isidoreで下車すればスタジアムまで徒歩数分です。乗車時間は15分。
せっかくラグビー観戦でニースに滞在するなら、この町を縦横にめぐってみたいというサポーターにはフレンチ リヴィエラ パスFrench Riviera Passがあり、ニース・コートダジュール都市圏の交通機関とさまざまな観光見学に使えます。環境への影響を抑えつつプロムナード・デ・ザングレで日光浴を楽しみたい人は、貸し自転車Vélobleuをご利用ください。電動アシスト付き自転車もあります。
トラムウェイでニーススタジアムに行く (外部リンク)
Train des Pignesでスタジアムへ行く (外部リンク)
French Riviera Pass フレンチ・リビエラ・パスでニースを巡る (外部リンク)
Vélobleu (外部リンク)
街中で中継観戦…そして第3のハーフタイムを祝う.
ラグビーワールドカップ2023をスタジアムに行かずに観戦するなら市内のアイリッシュパブ「マ・ノランズMa Nolan’s」へ。港のそばと旧市街の2カ所にあります。高い丸天井の下ではベルギービールもスコッチウィスキーも味わえます(でもほどほどに)。分厚いバーガーや、ケイジャンチキン、インゲンのチリビーンズ、アイリッシュソーセージなど多種多様な料理もごいっしょに。店内のあちこちにはスクリーンが設置され、トライやペナルティキックも一切見逃しません。その熱気は保証つき!
もう1軒のおすすめはマセナ広場Place Masséna近くのレストラン「オーヴァルl’Ovale」。「楕円形」の名が示すとおり、南西フランスのさまざまな名物料理が英語のメニューで紹介され、ラグビーファン大歓迎のお店です。
地元の産品を味わう
イタリアから、また周辺の土地でとれるさまざまな産品からヒントを得たニース料理cuisine nissardeは、南仏で最も高い評価を得ている料理のひとつです。ここではゆったりと食卓に着いて食事を味わいます。ニース風サラダ(トマト、黒オリーブ、ツナ、ゆで卵、アンチョビー、小タマネギ)、香草で調理する「ニース風」蒸し肉または蛸。でもニース料理にはフィンガーフードもあるのです。ピサラディエール(タマネギとアンチョビーの塩味タルト)、パン・バニャ(トマト、ゆで卵、ツナを挟んだ丸いパンのサンドイッチ)、野菜のファルシ、ズッキーニの花の揚げ物、パニス(ひよこ豆のフライ)、ソッカ(ひよこ豆のガレット)などを片手に、プロムナード・デ・ザングレの青椅子に腰かけ、地中海を眺めながら食べたら最高です。
最後にデザートを。いつの季節であろうと旧市街ロセッティ広場place Rossettiのアイスクリーム屋フェノッキオFenocchioを素通りするわけには行きません。ニースで50年前から同じ家族が経営しているこの店は、およそ100種類ものフレーバーをそろえ、どれもがおいしいものばかり。これは絶対外せません。一番向こう見ずな人は、フダンソウのパイの甘い誘惑に負けてみますか。
D’Aqui (外部リンク)
Chez Davia (外部リンク)
Cuisine Nissarde (外部リンク)
Fenocchio (外部リンク)
ニースを観光する
ニースといえばまずは名高いプロムナード・デ・ザングレ(英国人の散歩道)Promenade des Anglais。天使の湾Baie des Anges を7キロにわたって縁取る海岸通りは2021年ユネスコの世界遺産に登録されています。「プロム」を歩けば、手に手を取って散歩するカップルや、ローラースケートの若者、ジョギングする40代、ベンチや青椅子に座って地中海を眺めるマダムたちに出会います。通りを東に向かうと丘の上の城址公園が見えます。町を見下ろす切り立った岩壁の上には緑豊かな公園があり、ニース市民は好んで家族の時間を過ごしています。城址公園へは徒歩でも無料のエレベーターでも登ることができます。そこからの眺めはすばらしく、片側には丸い小石のビーチ、反対側には港が望めます。丘を下りて旧市街Vieux-Niceへ向かいましょう。そこにあるのはサレヤ広場Cours Saleyaの花市、時空を超えたような石畳の賑わい、隠れ家のようなテラス、デザイナーのブティック。
文化施設としては、ニースには3つの大きな美術館があります。まずはマティス美術館Musée Matisse。この野獣派の画家の作品を最も多く所蔵するのはここです。次に近代現代美術館Musée d’Art moderne et d’Art Contemporain (Mamac)。そしてマルク・シャガール美術館Musée Marc-Chagall。ここには聖書を題材にした17点の大型絵画があり、これは画家自身が生前に国に寄贈したものです。珍しいことです!
ニース周辺をめぐる
ダイビング、ウィンドサーフィン、スタンドアップパドルボード、レンタルボート…九月の地中海では、楽しみは手の届くところにあります!あるいは隣の山々の頂を目指すという選択肢も。ニースとヴィルフランシュ・シュル・メールVillefranche-sur-Merの間に広がる30ヘクタールの自然スペース、ヴィネグリエ公園Parc du Vinaigrierを散策すればコートダジュールでも有数の絶景が楽しめます。さらに足を延ばして山腹に張り付いたような鷲の巣村へ。代表的なのはエズEzeとそのレヴェール要塞Fort de la Révère。公共交通機関で行くことができ、はるかに見下ろすヴィルフランシュ・シュル・メールの湾や壮麗なヴィラの建ち並ぶカップ・フェラの眺めに写真好きは歓声を上げることでしょう。
ニースの内陸部を闊歩したければ山あいを行くトラン・デ・メルヴェイユTrain des Merveillesに乗車しましょう。ニースからタンドTendeまでパイヨンPaillon、ベヴェラBévéra、ロヤRoyaの谷を渡り、4万にのぼる岩に彫り付けた壁画があるメルヴェイユの谷の入口に至ります。ここは野性味あふれるメルカントゥール国立公園Parc national du Mercantourの中心です。健脚自慢のハイカーなら、標高2230メートルのアロー湖lac d’Allosまで行くのもよいでしょう。標高の高いところにある自然湖としてはフランス最大のものです。
トラン・デ・メルヴェイユTrain des Merveilles (外部リンク)
Vallée des Merveillesを探索する (外部リンク)
フレンチ・リビエラ、エズの散策 (外部リンク)
ヴィネグリエ公園 (外部リンク)