美しいバスクリネンのブランド5選

フランス南西部 バスク地方の陽気さを少しだけインテリアに取り入れたいと思いませんか? サン・ジャン・ド・リューズからエスプレットまで、バスクリネンの工場ではストライプの布が虹色の渦巻きのように踊っています。バスクリネンは、エレガントな女性たちがストライプの生地に夢中になった19世紀にも、その代表的な存在でした。現在では、先祖伝来のノウハウに大胆なアレンジを少しだけ加え、現代人の好みに合うものとなっています。もっとも美しいバスクリネンを製造する、100%メイド・イン・フランスの5つのブランドをセレクトしました。

無形文化遺産企業のラルティーグ1910

アスカンとビドにあるラルティーグ1910の工場では、整経(経糸を整える作業) 、織り、縫製といった、昔ながらのノウハウを用いた布づくりのさまざまな作業を目にすることができ、バスクリネンが丈夫な理由も理解できます。それは、バスクリネンには、幅1.8メートルの布地を織るのに5500本もの糸が使われているのからなのです。最初に工場が作られた1910年から、それだけの数の糸巻きを使っていたということです!

エスパドリーユに続いて、ラルティーグブランドのストライプの生地も、独自の道を歩きはじめました。ビアリッツとサン・ジャン・ド・リューズ、エスペレットにあるブティックや工場内の売店では、「マント・ヴィンテージ」や刷新された「カロー・バスク」(バスクのチェック柄)と呼ばれる製品 の間に、最新モデルのテーブルリネンも並べられています。
公式サイト (外部リンク)

布巾さえも「誘惑の道具」になるほど魅力的な ティサージュ・ムテ

「フランスの昔ながらの織り」を続けてきたティサージュ・ムテ社は創業100周年を迎えました。そして、クリエイティビティにさらなる磨きをかけています。ベアルヌにあるブランドのアーカイブを訪れたデザイナーたちが、布巾でさえも「誘惑の道具」になるほど魅力的だということを新たに証明したのです。

カラフルで、ときにはユーモアあふれる布巾の中には、パリのグラン・パレでのために作られた新モデルのミロの布巾 のようなアーティスティックなものもあります。布巾のデザインは、ハンカチからエプロンやカーテン、バスタオル、テーブルクロスまで、ハウスリネンやテーブルリネンのシリーズの着想源にもなっています。オルテスの工場にある売店に立ち寄ることができなくても、サン・ジャン・ド・リューズにある「デュクリュ」というブティックやバイヨンヌの「カフェ・ラムンチョ」でも取り扱っています。
公式サイト (外部リンク)

バスク地方のさまざまなニュアンスを表現するティサージュ・ド・リューズ

エスプレットでは、特産品の唐辛子の赤が装飾品にも使われますが、ティサージュ・ド・リューズはもっとニュアンスに富んだ製品を提案しています。2019年のコレクションは、バスク地方の豊かな色彩からインスピレーションを得ています。ベルリッツのミラマール・ビーチのマリンブルー、グレーあるいは焦げ茶色、シベルタの松の緑、ビダールのサーフポイントのような青、というように。

創業者が「100年もつように」と作ったバスクリネンは5世代たったいま、テーブルリネン、バッグ、デッキチェア用の布、さらには装飾用ベッドカバーやクッションなど、50トン以上が生産されています。エスプレットの縫製工場の近くや、バイヨンヌやサン・ジャン・ド・リューズの店舗と、まもなくオープンするビアリッツの店舗で購入することができます。
公式サイト (外部リンク)

「メイド・イン・シェ・ヌー」 のアルティガ

「メイド・イン・シェ・ヌー」(私たちのところでつくりました)とは、創業20年を迎えたばかりのアルティガ社のモットーです。ランド県に位置するこの若いブランドは、1メートル単位での販売を可能にしたことと、魔法の指先をもつ縫製職人たちによって作り出されるリネンを使った装飾品によって、バスクリネンの名声を世界中にとどろかせました。

特別なデザインが欲しい場合も大丈夫です。アルティガはオーダーメイドでもリネンを製造しています。また、毎シーズン発表される600のモデルから選ぶことも可能です。ビビッドなカラーは物悲しい冬も元気にしてくれそうです。テーブルリネンやハウスリネン、傘までもが年間を通して春の色合いになるのです!バスク地方では、バイヨンヌ、ビアリッツ、エスプレット、サン・ジャン・ド・リューズに4店舗が展開しています。
公式サイト (外部リンク)