パリの象徴、エッフェル塔の今を聞く

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「愛と平和」の象徴、世界が憧れる存在

ブランコ・ルイボ氏はまず、エッフェル塔が「愛と平和の象徴」であると語ります。
 

「エッフェル塔は世界共通の言語を持っています。それは“愛”と“平和”です。
昨年のオリンピックでは、セリーヌ・ディオンが塔の上で歌い、世界中の人々に感動を与えました。」

オリンピックとともに輝く塔

2024年夏、エッフェル塔には30トンの五輪マークが取り付けられました。
設計から準備までに1年をかけ、実際の設置は夜間に行われたそうです。
「夜のパリに白く輝く五輪が浮かび上がる光景は、忘れられないものでした」と社長は振り返ります。

展望台だけじゃない、五感で楽しむエッフェル塔

「エッフェル塔は、ただ登って景色を眺める場所ではありません」とブランコ・ルイボ氏。

今では、美食体験や季節ごとの演出など、多彩な楽しみが用意されています。

• 日曜日のブランチ（1階）：星付きシェフ、ティエリー・マルクスによる特別ブランチ
• シャンパンつきプラン（最上階／２階（エレベーター）／2階（階段））：夕暮れのパリを眺めながら乾杯
• レストラン「ル・ジュール・ヴェルヌ」（2階）：美しい眺望と洗練されたガストロノミー
• 季節のテラス（1階）：現在は「秋」がテーマ。大きなツリーが飾られ、温かみのある雰囲気に包まれます。

多くのカップルが最上階でプロポーズを行うなど、「愛を誓う場所」としても人気です。

おすすめの訪問時期と絶景スポット

「一番のおすすめは4月〜6月。日が長く、22時過ぎまで夕暮れを楽しめます」とのこと。
また、塔そのものを美しく眺めたいなら次のスポットへ：

• 塔の内部（階段）：構造美を間近で観察
• 塔の麓・池のそばの見晴らし台：塔全体を撮影できる絶景ポイント
• トロカデロ広場：朝日が差し込む幻想的な眺めは格別

世界に広がるエッフェル塔の魅力

「エッフェル塔のイメージは、世界中で“フランスらしさ”を象徴しています」とブランコ・ルイボ氏。
近年はNetflix『エミリー、パリへ行く』（Emily in Paris）や『Lupin/ルパン』などの映像作品、デジタル体験、オンラインショップを通じて、パリに来られない人々にも感動を届けています。

また、パリの高級ブランドを束ねる ルベール委員会と連携し、「メイド・イン・フランス」の洗練された商品を展開。
日本からもオンラインで購入可能です。

▶エッフェル塔 公式オンラインショップ（英語）

東京タワーとの“姉妹関係”

エッフェル塔と東京タワーには、長年の友情があります。
「東京タワーはエッフェル塔の“妹”のような存在。塗装技術や商品をどう開発・販売していくかなど、共通の課題を共有しています」と語ります。

東京タワーの「TOKYO DIAMOND TOUR」にも感銘を受け、エッフェル塔でのサービス向上に活かしているそうです。

より快適な体験のために

2018年の就任以来、社長は訪問体験の質向上に尽力してきました。

• 公式サイトの刷新とオンラインチケット販売の拡充
• サイネージ導入によるリアルタイム案内
• 案内表示を改善、美観の整備

その成果として、訪問者満足度は2019年の80％から現在では96％へと大きく向上。
世界中から訪れる旅行者が、言葉や文化の壁を越えて快適に過ごし、「また訪れたい」「心に残る体験だった」と感じる場所へと進化を遂げました。
パリを象徴するランドマークとして、質の高いサービスと感動体験の両立を実現しています。

「夜に輝くダイヤモンド」

最後に、エッフェル塔への想いを尋ねると、
「彼女は夜空に輝くダイヤモンドのよう。何年経っても心を奪われます。
訪れてくれる日本の皆さまを、フランス流のおもてなしでお迎えしたい」
と語ってくれました。

意外なエピソードとして、1948年に象が階段を上って1階まで到達したという出来事も教えていただきました。
時代ごとに“驚き”を生んできた、エッフェル塔らしい一幕です。

ご旅行の際は、ぜひ“愛と平和の象徴”エッフェル塔で特別な時間を過ごしてみてください。

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