マレ、バスティーユ

インスピレーション

パリ文化・遺産

Atout France
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この記事は 0 分で読めます2012年10月3日に公開

バスティーユ広場周辺と、そこから東に広がるマレ地区は、庶民的かつお洒落な界隈として知られています。ファッションやカフェ・レストランにしても肩ひじ張らない、気さくな雰囲気が多いのが特徴です。また、マレ地区をさらに進むとパリ市庁舎があり、こちらは多くの人が集まる地域です。

バスティーユ広場

フランス革命の発端となったのが、1789年7月14日のバスティーユ監獄襲撃事件であり、これが現在の国事パリ祭(革命記念日)ともなっています。現在は7月革命記念の塔を中心としたロータリーが広場の中心となっています。

広場のまわりには新オペラ座である バスティーユ・オペラや、ロケット通り、シャロンヌ通りなどの繁華街が続いています。また、バスティーユ界隈は家具職人の街でもあり、現在も数々のアトリエや高級家具展が多く軒を連ねます。 ボーマルシェ大通りでは大規模な市が立ち、チーズ・バターなどをはじめ、多くの食材などが売られています。

バスティーユ・オペラ 地上8階、地下7階、2700席という巨大なオペラ劇場。上流階級の芸術であったオペラを一般大衆にも親しんでもらうように、ミッテラン大統領の提案により、1989年にオープン。舞台装置はすべてコンピューターで管理され、最新の技術と最高の音響設備といわれている。かつては城塞、監獄、そして市民革命というバスティーユの歴史の流れは、現在は広場中央にある自由の天使像に象徴される。 見学は、オペラ座が実施するガイディングツアーに参加しないと見学できないが、実施日、時間などは次の電話で確認する。チケットセンター:120, rue de Lyon パリ・メトロ 1、5、8号線 BASTILLE

マレ地区

地下鉄サンポール周辺のマレ地区は、かつては貴族の邸宅街でした。現在ではフランブルジョワ通りを中心に、日曜日でもお店が開いているショッピング街として、多くの人々が気軽に訪れる地区です。またマレ地区には大きなユダヤ教会(シナゴーグ)やユダヤ歴史博物館があって、ユダヤ教徒が多く住む地域でもあり、イスラエル名物のひよこ豆を使ったファラフェルのお店に行列ができています。一方でマレはゲイカルチャーの中心地としても知られています。

また、小さな美術館やギャラリーが多くあるのもこの地区の特徴です。例えば、ヴォージュ広場は、公園を取り囲むように中世の館が残っている閑静な街並みで、レストランやアートギャラリーが軒を連ねています。ピカソ美術館やカルナヴァレ歴史博物館、またヨーロッパ写真美術館など、中型ながらに見ごたえのある美術館・博物館も点在します。

ヴォージュ広場 マレ地区の中心にある36の館に囲まれたパリ最古の広場。1612年に完成。当時は王宮広場として栄え、度々の決闘の場もなった。公園の中央の像は、大理石でできたルイ13世の騎馬像。回廊には文豪ヴィクトル・ユゴーの住んでいた資料館、ブティックやカフェがある。 パリ・メトロ 1号線 サン・ポール ル・マレ駅

ピカソ美術館 17世紀の塩税微収官の館だったHOTEL SALE(塩の館)が改装され、ピカソ美術館となっている。ピカソの絵画、彫刻、陶器など、初期から晩年までの膨大なコレクションがある。作品だけではなく、館も素晴らしいので、是非訪れたい美術館だ。

カルナヴァレ歴史博物館 16世紀のルネッサンス様式の館が博物館となっており、フランスの歴史を年代順に紹介している。貴族や庶民の暮らしも再現。

ヴィクトル・ユゴー記念館 1832年から48年までユゴーが住んでいた建物の3階部分が記念館となっている。ユゴーはここで多くの主要作品を書いており、「レ・ミセラブル」の大部分もここで執筆されている。ユゴーの波乱万丈の生涯を、亡命前、亡命中、亡命後の3つに分けて紹介している。遺品や原稿、自筆の絵画を展示。

ヨーロッパ写真美術館 1万2千点以上の写真を所蔵する。各種写真展開催。地下には写真専門図書館もある。

コニャック・ジェ美術館 サマリテーヌ百貨店の創業者によりエルネスト・コニャックとその妻により1900年から1925年にかけて収集されたコレクションを展示する。8世紀ヨーロッパの絵画、デッサン、彫刻、高級家具、陶器、宝石、装飾品など充実したものである。

パリ市庁舎 HOTEL DE VILLE

約120年前、大火災後に再建された新ルネッサンス様式のパリ市庁舎。17世紀当時の建物を細部にわたるまで復元したという。現在は市庁舎前広場ではイベントが行なわれ、クリスマス時期には大規模な飾り付けがなされ、スケートリンクも設置されるので是非足を運びたい。 メトロ 1号線/HOTEL DE VILLE

by   France.fr編集部

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