選手たちが思わずコースを外れたくなるかもしれない10ステージ

23日間。21ステージ。3540km。コースの随所で、澄み切った山の湖や特級ワインの試飲、野外ジャズコンサートなどが待ち受けています…。ツール・ド・フランスの選手たちは、はたして彼らを待ち受ける誘惑に耐えられるでしょうか?

1. ヴィッテルで、温泉に浸かりたい誘惑

ヴォージュ山脈の苔むした涼しい森に、ふつふつと涌き出す温泉。まるで時が止まったかのようなヴィッテルでは、選手たちもゆっくりと温泉に浸かりたい気分になることでしょう。

2. ニュイ・サン・ジョルジュで、ワインを飲みたい誘惑

選手たちは、ワイン熟成庫の涼しい空気やコート・ド・ニュイのおいしいワインを味わうことなく、ブルゴーニュのブドウ畑のクリマを後にすることができるでしょうか?

3. ナンチュアで、ザリガニになりたい誘惑

ザリガニが棲むナンチュア湖の水は、散歩者やインスタグラマーにはうれしいことに、熱帯のサンゴ礁のごとく澄み切っています。自転車を漕ぐのに疲れた選手たちは、ペダルボートには目もくれず、ここでサーフボードに乗ることを夢見るでしょう。

4. ドルドーニュで、マンモス狩りをしたい誘惑

疲労や食欲でないならば、選手たちがレースを中断したい気になるのは、オープンしたばかりのミュージアムにラスコー洞窟の感動的な壁画を見に行くためではないでしょうか?

5. ポーで、星に願いをかけたい誘惑

既に中間地点まで来ました。今度はロープウェイに乗って、ピック・デュ・ミディ天文台まで上り、銀河を眺めつつ夏の一夜を過ごしましょう。

6. ロマンで、ラヴィオルをおかわりしたい誘惑

小さくて薄くて、まさにとろけるような味わい。数あるグルメの口実の中でもロマンのラヴィオルは、これを味わうためだけにでもこの町を訪れてみる価値ありです。

7. ブリアンソンで、宙に浮いているかのような気分になりたい誘惑

山岳ステージは、最も楽なステージではありません。しかしながら、セール・シュヴァリエ渓谷の清流に向かってこの坂道を駆け下りると、爽快な気分を満喫できます。

8. ロデーズで、メランコリーに浸りたい誘惑

スーラージュ美術館で、黒から黒へ、暗闇から光へ、走るのをやめて数時間の休息を楽しむのもよいかもしれません。

9. マルセイユで、**踊りたい誘惑**

選手たちに挑戦を挑むかのごとく、 ツール・ド・フランスと同時期に、マルセイユで「五大陸ジャズフェスティバル」が開催されます。地中海を見ながら世界中のリズムに合わせて踊れば、すべてを忘れられるでしょう。

10. パリで、テラスでのんびりしたい誘惑

セーヌの川岸からラ・ヴィレットの芝生の上、さらにはビルの屋上まで、夏は時にはパリに海辺の雰囲気をもたらします。ランチタイムがアペリティフの時間まで続いて、ゴールの瞬間を見逃すことがありませんように!