© Huluオリジナル「神の雫/Drops of God」
―ワイン大国であり、また日本に次ぐ漫画大国・フランスでも、ドラマは高評価を得ましたね
とても光栄に思います。
様々なハードルを超え、スタッフ・キャストみなさんの想いを乗せた作品がこうして形になりました。そこに自分が携わることができたのは、決して当然のことではありません。感謝とともに、幸せを感じています。
―フランスでの撮影はいかがでしたか。
南フランスの街、シャトーヌフ・デュ・パプ(Châteauneuf-du-Pape)は、時間の流れがとてもゆったりとしていました。徒歩でも20分ほどで周れるような小さな街で、地元の方々との交流もありました。
撮影のない週末には街中をサイクリングしたり、近郊の街までドライブをしたりと、日本にいるときにはなかなかできなかった体験もできました。
美味しいレストランを見つけ、そこでスタッフ・キャストと一緒にワインを飲んで楽しんだり、ときには自炊をしたりと、地域に根付いた生活ができ、充実した撮影期間でした。
―撮影を通して、フランスの印象に変化はありましたか?
フランスは美食家がとても多いと感じ、日本同様、食に対する意識が非常に高いことに親近感を覚えました。漫画好きの方も多かったり、日本との共通点を見つけることができたのは収穫でしたね。
相手に感謝の気持ちを伝えられるように、フランス語も勉強したくなりました。
また、挨拶でハグをする習慣は素敵だなと思いました(笑)
―今回のドラマをきっかけにワインがより一層好きになったと伺っています。
そうですね、撮影本番では実際に本物のワインを用いて、香りを嗅いだり、味わいながら演技をしていました。
ワインの生産過程を学び、生産者の想いを知り、ワイン作りの魂に触れることができたので、撮影の前後でワインに対する印象は圧倒的に変わりましたね。
ブドウの栽培方法など、本当に細かいところでワインの質に大きく影響することに気づかされましたし、人間の意志では動かすことのできない、例えば天候など自然環境との密接な関係も含め、美味しいワインに出会える確率に、一種のロマンを感じるようになりました。
―フランス国外では初となるフランスソムリエ協会「名誉マスター・ソムリエ」を受賞されました。
大変光栄なことで、信じられないです。
ドラマの撮影を通してワイン好きの方々との交流もありましたし、僕自身これからもワインを探求する旅を続けていきたいなと思っています。
―作品を鑑賞したフランス人は、ワインの表現方法のバラエティの豊かさに驚いていました。どのように役作りをされましたか。
7kg減量し、常に体がカロリーが不足している飢餓状態に追い込んで撮影に臨みました。
そのおかげで味覚や嗅覚が敏感になり感覚が研ぎ澄まされ、香りや味を視聴者へ届ける演技につなげられたのだと思います。
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―撮影以外で訪問されたフランスの都市はいかがでしたか?
リールで開催された「Series Mania2023」に登壇した後、地元のレストランでピザとパスタをいただいたのですが、とても美味しく、また街の和やかな雰囲気も含め印象に残っています。
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リールの大広場「グラン・プラス」
―次回行ってみたいフランスの街はありますか?
シャトーヌフ・デュ・パプ同様に南フランスなのですが、ニースやカンヌなど、地中海沿いのリゾートでのんびりとリラックスしながら過ごしてみたいです。
前回は仕事での滞在だったので、次回はプライベートで行きたいですね。
―フランスをはじめ、これから海外へ行かれる人たちに向けてメッセージをお願いします。
新しい未知の世界との出会いは、自身のステップアップにもつながります。
好奇心を忘れず、どんどん新しいことにチャレンジして、みなさんそれぞれの新しい世界を広げていってください。応援しています!
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インタビュアー:フランス大使館
撮影・文:フランス観光開発機構