プロヴァンスのユネスコ世界遺産：現在に根ざした豊かな過去

筆者：オレリー・ミッシェル , 2023年10月20日, 14:27

UNESCO PROVENCE — © Agence Satellite - ビデオコンテンツ

プロヴァンスでは、過去と現在が繋がっています。感動的であると同時に生き生きとしたこの地域では、興味深い見学や、文化イベント（コンサートやフェスティバル）、自然（サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路やラベンダー街道）、食（ワインツーリズムや地産品）を通して、過去の遺産と現在が結びついていることが感じられます。本物の価値と有意義な滞在を約束します。

ユネスコ世界遺産に登録された7つの場所は、いずれも過去と現在の強い絆を物語っています。約3万年前に祖先が描いたショーヴェ洞窟の壁画は、我々を魅了してやみません。古代ローマ人により建設されたオランジュとアルルの劇場では、今もなお観客を迎えています。しかし、これは一例にすぎません。続きはここから…

オランジュの古代劇場

1世紀に建設されたこの劇場は、ヨーロッパで最も美しいローマ文明の記録のひとつ。長さ103メートル、高さ37メートルを誇る舞台の壁と、その保存状態は驚異的で、唯一無二のもの。当時と同じように、今日でも数多くの観客を迎え、アウグストゥス皇帝の彫像が温かく見守る中、かの有名な「オランジュ音楽祭」も開催されます。

アルルのローマ建造物

アルルには紀元前1世紀に建てられた円形闘技場や地下回廊だけでなく、首座司教教会のようにロマネスク建築（11～12世紀）を物語る、非常に古いローマの建造物が残されています。夏には数多くのフェスティバルが劇場で開催されます。

アルルのローマ建造物

ポン・デュ・ガール

古代ローマ人は偉大なるエンジニアでした。ポン・デュ・ガール（1世紀）がそれを証明しています。3層構造、高さ50メートルという真の技術的快挙であるのこの巨大な橋は、ガルドン川の両岸を結んでいます。夏の夜にはイルミネーションが橋を際立たせるので、必見です！

アヴィニョンの歴史地区

城壁に囲まれた野外博物館と言えるアヴィニョンの歴史地区！ここには名高いアヴィニョン教皇庁があります。14世紀に建てられたゴシック様式の広大な要塞です。コンサート、展覧会… 今日では文化的イベントのリズムに合わせて活躍しています。プティ・パレ美術館、ロマネスク様式のノートルダム・デ・ドム大聖堂、かの有名な歌に登場するアヴィニョン橋も必見です。

アヴィニョンの歴史地区

ロマネスク様式のサン・ジル・デュ・ガール大修道院付属教会

12世紀に建てられたロマネスク建築の傑作。正面入口には壮麗な彫刻が施され、キリストの生涯と旧約聖書が表現されています。コンポステーラの巡礼路上に位置するこの教会は、中世キリスト教において4番目の巡礼地でした。世界中の巡礼者にとって、今なお重要な通過地点となっています。

ショーヴェ洞窟

アルデシュ県のショーヴェ洞窟には、現在知られているものの中では最古の壁画が1000点以上収まっています！紀元前約3万年に遡るこれらの壁画を維持するために、精巧なレプリカが設置されました。その名はショーヴェ2。世界最大の復元地帯です。

ル・コルビュジエの輝く都市、マルセイユ

337の集合住宅と商店街、屋上テラスで構成されたこのユニテ・ダビタシオンは、ル・コルビュジエにより設計され、ユネスコに登録された世界中の17都市のひとつ。第二次世界大戦の直後に建設されたこの都市は、住宅不足に応えるものでした。20世紀のモダニズム建築を見事に物語るこの地は、ガイド付きで見学可能です。

ル・コルビュジエの輝く都市、マルセイユ

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筆者：オレリー・ミッシェル

ウェブジャーナリスト。専門は観光、スポーツ、料理。趣味は写真とサーフィン。

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