リヨンの美食

19世紀、「美食のプリンス」と謳われたキュルノンスキー(Curnonsky)は言った。「リヨンは食文化の首都である」と。

かつてリヨン料理といえば、控えめでシンプルで気取らない「お母さんの」料理でした。ソーセージのブリオッシュ包みや、アンドゥイエットなどの伝統料理は、いまでもブションリヨネと呼ばれるリヨン独特の大衆食堂で食通たちを喜ばせています。ブションリヨネの名物では、マション(mâchon)が必食です。シャルキュトリー(ソーセージ、ハムなどの豚肉加工品)のボジョレーワイン煮込みを朝9時から食べることができます。

地元食材

鶏肉、ワイン、果物、野菜などの地元食材が集まるリヨンの食文化では、地元食材が重視されています。

その歴史を1859年までれる、レ・アール・ド・リヨン=ポール・ボキューズと呼ばれる有名な市場には、リヨン子たちが星付きシェフよろしく地元食材を求めに集まってきます。

気さくな雰囲気の市場では、朝からその場で牡蠣やシャルキュトリーを食べられます。50からなる店舗では、メール・シビリア(la Mère Sibilia)の食肉加工品、ジローデ(Giraudet)のクネル、メール・リシャール(Mère Richard)のサン=マルスラン(Saint-Marcellin)などが楽しめます。

ボジョレー・ヌーボー

リヨンの美食にとってはもちろんワインも重要です。リヨンの北にはボジョレーヌーボーで世界的に有名なボジョレーの畑があります。

東側のコトー・ドュ・リヨネ(les coteaux du Lyonnais)では300ヘクタールの小さな畑が広がります。南には今度リュー(Condrieu)やコート・ロティ(Cotes Rôties)のような最高級の畑があります。少し離れますが、サヴォワSavoie、ブジェイBugey、ヴァレ・ドュ・ローヌ(la Vallée du Rhône)のワイン畑もあります。

Horizon 2018、食文化の国際会議

世界の食文化が集まってくるリヨンをたたえ、国際会議は、「Horizon2018」として開催されます。歴史的建造物のホテル・デューの中でフランスの食文化と「アール・ド・ヴィーヴル」を感じられます。

Lyon