「新宮 晋 - 現代のユートピア」展、シャンボール城

ロワール渓谷のシャンボール城にて、日本人アーティスト、新宮晋(しんぐう・すすむ)の展覧会が開催中です。新宮晋は夢想的な空間とレオナルド・ダ・ヴィンチに共鳴するような作品で知られます。城内と庭園を使い、彫刻作品、マケット(縮尺模型)、スケッチブックなどが展示されています。2019年10月から2020年3月15日まで。

ローマでルネサンス期のイタリアについて学んだ新宮晋は、レオナルド・ダ・ヴィンチに想像力を刺激され、水や空気の流れや絶え間ない動きにとりつかれ、これを追求するようになります。新宮はまたイタリアが生んだ天才さながらに、スケッチブックが真っ黒になるまで描きこむとも言われています。

新宮晋の作品は、2019年10月から2020年3月15日まで、シャンボール国立公園(シャンボール城)にて展示中です。日本のアートシーンを代表する造形作家は、その夢想的な空間やパーツとパーツの組み合わせから生み出される作品によって知られています。

「新宮 晋 - 現代のユートピア」と名付けられた本展は、ユートピアをテーマにした展覧会シリーズの一環として、2019年の5月から9月まで行なわれた「シャンボール、1519‐2019:夢物語を形に"Chambord, 1519-2019 : l'utopie à l’oeuvre"」に続く企画です。

浮遊する彫刻とユートピアの村

シャンボール城の庭園には、風で動く彫刻群(ウインドキャラバン)をなす21の彫刻作品や、フランス式庭園に沿って横たわる運河に浮遊する彫刻を見ることができます。

城内には、新宮晋によって想像されたユートピアの村のマケットが展示されています。これは近日、日本でも披露される予定です。本展の準備のために描かれたスケッチ、敷地の写真、さらには本展の内覧会で披露されたこのプロジェクトのプレゼンテーション資料と共に、8つの彫刻が吊り下げられています。