仏領ギアナ

もっと奥深いギアナへ

こんな楽園をだれが想像したでしょうか・・。
エコツーリズムの楽園、ギアナは南米大陸の北東、スリナムとブラジルの間に位置しています。

ギアナの9割はむせかえるほどの緑に覆われたアマゾンの森。面積にすると800万ヘクタールに及びます。本物の自然の姿を保存したアマゾンは、全ての自然愛好家の好奇心を満たす場所です。ここは、実際に時間をかけて自然の奥深くまで踏み込んだ人のみが、その魅力を理解し、体験できる場所です。というのも、アマゾンの森は、伝統的に「河川を船で下る」という方法でしか味わえないからです!森の周辺にはいくつもの河川が流れており、森林は、まさに水の流れに沿うように広がっています。

アマゾンの森は、自然や、珍しい動物との本物の出会いを望む、全ての旅人を迎え入れ、心地よい冒険に誘います。ギアナの2大河川のひとつ、マロニ川 Maroni を丸木舟ピローグ船で下って行きましょう!河川沿いにすむ現地人の文化や生活様式を分かち合う絶好のチャンスです。

ギアナには多くの異なる人種が暮らしていますが、大多数はアメリカ・インディアンか、ビュジネング族です。マロニ川周辺に、数日続けて滞在すれば、川沿いでピローグ船を組み立てる力強い男性たち、活気づく村の風景など、川の民であるビュジネング族の世界や文化をより深く知ることができます。彼らが川をベースに、また川に支えられて生きてきたことを実感するでしょう。静かで広大無辺な川や自然を眺めて、感動に浸りましょう。

河川だけでなく、ギアナには多くの自然遺産が残っています。例えば、首都カイエンヌの南東には、コー湿原地帯 marais de Kaw が約10万ヘクタールに渡って広がっています。コー川の流域は、野生の草花と水が形成する美しい楽園となっており、山の奥地では、3種類の異なるカイマン(中南米産ワニ)や大サギ、南米アオサギ、黒レンカク、ツメバケイ(アマゾン流域に住むキジ大の鳥)が生息し、動物の王国を作り上げています。

ギアナでは森や川など至る所で野生動物を観察することが可能です。初心者も専門家と共に簡単に野生動物にふれ合うことができ、あらゆる自然愛好家を惹きつけるデスティネーションとなっています。

とはいえ歴史の中では、ギアナは必ずしも楽園ではありませんでした。サン・ローランやクールー沖合のサリュー諸島には、かつて流刑者たちが収容され、この地に流されたら二度と出られないと言われた悪名高き監獄があったのです。これらの遺跡は今日見学することが可能です。

ギアナの陸地に戻ってきたら、今度は宇宙に飛び出しましょう。ここギアナでは、アリアン・ロケットの発射を見学することができるのです。大興奮、間違いありません!
そして、忘れてはならないのが、1月~3月に掛けて断続的に行われるカーニバルです。1ミリも肌を露出しないよう、マスクや手袋、ロングスカートで全身をすっかり覆った女王「トゥルル」(18~19世紀のブルジョワ階層の女性を再現)に変装した女性たちがカイエンヌの通りを歩く様子は必見です!ギアナの首都は熱気に包まれる日々となります。

見逃せない場所
• サン=ローラン=デュ=マロニとマロニ川
• サリュー諸島 、デビルズ島の監獄跡地(別名「カイエンヌの穴」)
• ギアナ宇宙センターとクールー宇宙博物館
• カイエンヌの町とカーニバル
• コー湿原地帯と生息する珍しい動物たち

基本情報
■首都 : カイエンヌCayenne
■入国方法 : パスポートを提示します。ビザは不要です。
■パリとの時差 : - 4時間(冬時間)、- 5時間(夏時間)
■通貨 : ユーロ
■Climat : 赤道気候だが貿易風により温暖な過ごし易い気候
■気温 : 年間平均気温は26度(最高気温33度)
■アクセス
パリ~カイエンヌのアクセス(どちらも飛行時間8時間30分)
・パリのオルリー空港・西ターミナルからエールフランス社Air France便を利用(日に1便運航)
・パリのオルリー空港・南ターミナルから エアー・カライブ社 Air Caraïbes 便を利用(日に3便運航、2011年12月より4便目を開始)

アンティル諸島~カイエンヌのアクセス
エール・フランス社 Air France またはエアー・カライブ社 Air Caraïbesの便でもアクセスが可能。エアー・カライブ社の便はギアナとブラジルも結んでいます。

Cayenne