豊饒な大地: ボルドー – ポワティエ

この地方への旅は、訪れる人を世界に名の知られたワイン産地へと誘います。こちらで作られるワインは実に多種多様。何世紀もの間、受け継がれてきたワイン作りのノウハウを現在でも忠実に守って作られています。まず訪れたいのはボルドー。旧市街には17世紀の古典主義建築が良い保存状態で残っていることで知られます。ボルドー北にはコニャックがあり、世界に知られた繊細でコクのある蒸留酒を生産しています。ポワティエでは数々のロマネスク建築の至宝が旅人をお待ちしています。

ボルドー

ボルドーの町並みは、調和のとれた都市計画の成功例と言え、18世紀から200年以上にわたって断絶することなく造られてきた建築を目にすることができます。その調和のとれた美しい町並みが評価され、ガロンヌ河岸の再開発地域はユネスコ世界遺産に登録されています。(都市部においてこれほど広範囲な空間が認定されたのは初めてです。)歴史とアートの町ボルドーには今日350の歴史的建造物が残り、トラムウェイを使えば、観光名所サン・タンドレ大聖堂、大劇場、ピエール橋を使ってガロンヌ河を渡り、対岸地区までアクセスすることが可能です。滞在中には、ボルドー名物、生牡蠣も是非お召し上がり下さい。

見逃せない場所

  • 月の港: 三日月形に湾曲しているガロンヌ河沿いの地域には、18世紀の建造物が今日も良好に保存されており、「月の港」の別称でユネスコ世界遺に登録されています。

  • ペイ・ベルラン塔: ボルドーの名所サン・タンドレ大聖堂の鐘楼として、15世紀に聖堂の東隣に建てられた塔。その頂上からはボルドー市街地の美しいパノラマが一望できます。

ポワティエ

ロマネスク建築やゴシック建築など、80以上の歴史建築物が残る古都ポワティエ。中でも是非訪れたいのは ノートル・ダム・ラ・グランド教会。かつては彩色が施されていたロマネスク芸術の至宝です。旧市街へ向かえば、国内に現存するキリスト教初期建築の中でも最古のものと言える5世紀に建てられたサン・ジャン礼拝堂があります。その他、サント・ラドゴンド教会、ポワトゥ伯アキテーヌ公宮殿、サン・ティレール・ル・グラン教会などの宗教建築があります。ポワティエを訪れるのは、2000年を超える歴史とその間に発展した芸術に触れるということでもあります。宗教建築以外にも、豪華な伯爵邸やその庭園をご覧ください。

見逃せない場所

  • テーマ・パーク「フチュロスコープ」: ポワティエ近郊にある近未来テーマ・パーク。3D、4D、巨大スクリーンなど最新の映像技術を利用した25個のアトラクションで、家族で、友達同士で、ハラハラするような衝撃の体験を楽しむことができます。

近郊の見どころ

  • ラ・ロシェルにある3つの塔: ラ・ロシェル旧港の入り口には、砦状のシェーヌ塔とサン・ニコラ塔が大西洋を見下ろすように立っており、 近くにあるランテルヌ塔と共に、かつての町の軍事力を今に伝えています。

  • サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会: 11世紀建造の教会内部には、ベネディクト派修道士たちにより保存された40点弱のロマネスク期壁画が残っています。堂内のポーチや身廊、内陣がそれぞれ趣の異なる壁画群で飾られている姿は圧巻、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

ボルドー出発、ワインの故郷を訪ねる旅
ボルドー市内から、ボルドー近郊、メドック、グラーヴとソーテルヌ、アントル・ドゥー・メール、ブールとブライ、サンテミリオンの6地区へのシャトー巡りツアーが出ています。ブドウ畑やセラーの見学だけでなく、他のアクティビティーを兼ねたエクスカーションや、ワインをテーマに宿泊滞在を提案している所もあります。

コニャックの発見
ブランデーの王様として世界にしられたコニャックは、ボルドー北方、シャラント地方にあるコニャックで生産されています。コニャック市内では、5つの醸造所が一般に門戸を開放し、熟成方法など古くから伝わるノウハウを伝授しています。有名なコニャック・メーカーの門をたたいてハイクラスな蒸留酒の発見に出かけましょう。最高級コニャックとして知られるレミー・マルタンやマーテル社の見学も可能です。

イベント日程

6**: ボルドー・ワイン・フェスティバル(2年に1回、偶数年に開催)
6月~9月、12**月: ノートル・ダム・ラ・グランド教会ファサードのライトアップ
7**: サントの音楽祭
7月~8**月: 1000の泉とドルドーニュ音楽祭 / ヴェゼールのクラシック音楽祭
7**月~10:ペリゴール・ノワール音楽祭
8**月: ペリゴールのバロック音楽祭サンフォニアSinfonia

見逃せない観光名所

1、ボルドー旧市街
2、ボルドーのペイ・ベルラン塔
3、ポワティエ近郊のテーマ・パーク「フチュロスコープ」
4、ラ・ロシェルの塔
5、サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会
6、ペール・ノン・ペール洞窟
7 、ラ・ソーヴ=マジュール大修道院
8 、カディヤック城
9、モンカレーの考古学遺跡
10、カプ・ブラン岩陰遺跡
11、レゼジー・ド・タヤック村
12、ヴァゼール渓谷の装飾洞窟
13、ピュイギレム城
14、ポワティエのノートル・ダム・ラ・グランド教会
15、城塞都市サン・マルタン・ド・レ(ヴォーバンの防衛施設群)
16、ブライとキュサック=フォール=メドックの城砦(ヴォーバンの防衛施設群)